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STaD×聖隷佐倉市民病院「側弯症についてQ&A」 | トピックス | すたっとTV

健康チェック

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聖隷佐倉市民病院 整形外科部長 小谷 俊明(こたに としあき

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STaD×聖隷佐倉市民病院「側弯症についてQ&A」

2012/06/29

Q1 側弯症とはどのような病気でしょうか?
A1 脊柱(せぼね)は正面から見ると、通常はほぼまっすぐです。正面から見て、せぼねが横方向に曲がっていることを、側弯症といいます。小学生や中学生の時期に、モアレ検査などの学校検診で発見されることが多く、成長に伴って曲がりが強くなることがあります。おじぎをした時、通常は左右が対称となりますが、側弯症では背中や腰の高さに差があります。10~20歳代では、痛みなどの自覚症状を伴うことはほとんどありません。

Q2 側弯症が起きる原因は何でしょうか?
A2 現時点でははっきりした原因はわかっていませんが、最近の研究の結果、一部遺伝が関係しているといわれています。側弯症は一種類の病気ではなく、別の病気が隠れていることがあるため、診断には専門的な医学的知識が必要です。
 姿勢が悪かったり、どちらかの手や足を多く使ったりするために側弯症になるわけではありません。

Q3 側弯症ではどのようなことに注意すればいいでしょうか?
A3 側弯症の大部分は、学童期から思春期に発生し成長に伴い悪化することがあるため、早期の発見と医学的管理が重要です。側弯症であることがわかった場合でも、日常生活でやってはいけないことなどの注意点は特になく、これまでの生活を変える必要はありません。

Q4 側弯症を治すためにはどのような治療を行うのでしょうか?
A4 側弯の程度が軽い場合、レントゲンによる経過観察を行います。側弯の程度、進行の状況や年齢を見極めて、必要に応じて装具治療を行っています。側弯の程度が非常に強い場合は年齢や進行度、側弯の程度、タイプなどを含めて総合的に判断し手術を考慮します。以前は側弯治療の対象となる年齢が10~20歳代の若年者に限られていましたが、最近は成人期や高齢期にも治療を行うことができるようになりました。

 当院では毎週水曜午後に側弯症外来を行っています。
 せぼねの曲がりや背中の形について気になることがある方はお近くの整形外科や当院へご相談ください。