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「STaD×聖隷佐倉市民病」手や手指の痛みについて ~日常生活での予防と実践~」 | トピックス | すたっとTV

健康チェック

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中指がばね指になった際のテーピングの例

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手関節のストレッチ

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手指のストレッチ

「STaD×聖隷佐倉市民病」手や手指の痛みについて ~日常生活での予防と実践~」

2019/05/31

手や手指の痛みについて ~日常生活での予防と実践~
      リハビリテーション室 作業療法士 宍倉 亮 ・ 髙橋 勇大

《手や手指の痛みにはどのような種類があるのか?》
 今回は主に腱鞘炎(ばね指,デュケルバン病)、関節変形(ヘバーデン結節)についてご紹介します。腱鞘炎(ばね指,デュケルバン病)は、発症初期は熱感や腫脹、痛みを伴います。ばね指は中指や薬指、親指の付け根の手のひら側になりやすいです。症状が進むと、指を曲げた時に痛みを伴い、指の動きがスナッピング現象と言われるばねの様になったり、指が曲がらなくなったりします。デュケルバン病は、親指から手首の外側に痛みが出現し、ひどくなると手を動かせないぐらいの激痛となります。関節変形(ヘバーデン結節)も同様に熱感や痛みを伴い、主に指先の第一関節、第二関節がなりやすく、進行と共に徐々に変形が生じます。

《どのような人がなりやすいのか?》
 腱鞘炎(ばね指,デュケルバン病)は、主に50~80歳の女性になりやすいです。理由としては、家事を中心として手をよく使う生活をしている事で、指を動かす腱に負担が掛かり、炎症を起こすためであるといわれています。関節炎は、主に閉経後の女性になりやすいといわれています。理由としては、最近の研究では変形が進むメカニズムに女性ホルモンが関係しているからであると考えられています。また腱鞘炎と同様に、こちらも家事を中心として手をよく使う生活をしている事も要因の一つといわれています。

《予防方法について》
 どちらの疾患も症状が強くなってくる段階で、手を定期的に休めたり、温めたり冷やしたりといったケアや、適切なストレッチが必要です。また、日常生活で指先への力の入れ方を工夫することや、無理に強い力を入れて家事等をしないようにする事や、サポーターやテーピングを適切に取り入れる等の工夫をする事が必要です。

《自宅でできる手・手指のケア・ストレッチ方法》
(1)手の硬さや動かしにくさを感じた場合は、36℃前後のぬるま湯に手をつけ、温めながら手の握り離し運動をする事です。朝は特に動かしにくくなる場合が多いので、朝と夜の入浴時等の2回程度をおすすめします。
(2)手に痛みがあったり熱を帯びたりしている時は、20℃前後の冷水につけ冷やす事です。こちらは家事や仕事など動作をする度に実施すると良いといわれています。
(3)指の引っかかりや曲げた際の痛みが強いときは、手指、手首のストレッチをおすすめします。

■手関節のストレッチ:各30秒ずつ、1日朝夕の2回

■手指のストレッチ:手指に曲げにくさや痛みを感じた時は行いましょう。各指30秒ずつ、4本まとめてでもOKです。

★日常生活に支障を感じるほど痛みや動かしにくさが 出てきた際には、症状が悪化する前に整形外科へ 受診することをおすすめします。