「睡眠時無呼吸症候群」って?
2003年、山陽新幹線の運転士居眠り事件を覚えていらっしゃるでしょうか?「睡眠時無呼吸症候群(SAS : Sleep Apnea Syndrome)」という言葉がわが国で一躍有名になったのはおそらくこの事件ではないかと思います。以来「睡眠時無呼吸症候群」は社会的な認知度が高まり、最近ではテレビの健康関連の番組でもしばしば取り上げられるようになりました。「睡眠時無呼吸症候群」は夜間睡眠中自分では気づかぬうちに息が断続的に止まる病気です。眠った時に、喉の周辺の筋肉が空気の通り道(気道)を圧迫して気道が狭くなります(「閉塞型」といいます)。その結果大きないびきをかいたり、息が苦しくなって目が覚めたり、起床時の頭痛、昼間の眠気や倦怠感に襲われたりします。自分では眠っているつもりでも実は十分な睡眠をとれていないのです。言い換えれば慢性的な睡眠不足のような状態です。「睡眠時無呼吸症候群」には種々の原因が考えられていますが、代表的なものに肥満があげられます。
「睡眠時無呼吸症候群」は何故怖い?
まず自分自身の問題としてさまざまな合併症を引き起こす、又は増悪させることです。高血圧、虚血性心疾患、脳卒中などの循環器疾患や糖尿病などと関係し、自分自身の身体を蝕んでいきます。しばしば耳にする夜間の突然死、この「睡眠時無呼吸症候群」が原因で起こる場合もあります。
次に社会的問題として山陽新幹線の事件に代表されるような居眠り運転や作業ミスなどを引き起こしかねないことです。海外の大きな事故で、1979年米国スリーマイル島原発事故、1986年ソ連チェルノブイリ原発事故、1986年スペースシャトル爆発事故などはこの「睡眠時無呼吸症候群」が関係しているのではないかと言われています。
「睡眠時無呼吸症候群」の治療は?
適切な治療を行うと日中の眠気や倦怠感などの症状がなくなるだけでなく、合併症を予防したり改善することができます。軽症の方は減量や飲酒を控えるなど生活習慣の改善により症状が軽減したり、無くなることもあります。中等症~重症の方はCPAP(シーパップ)療法が第一選択です。CPAP療法は寝る時に器械を使う治療法です。自宅で簡単にでき、保険が効きます。ご自身あるいは家族・知人に心あたりの方がいれば
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いびき、昼間の眠気、気になりませんか? 「睡眠時無呼吸症候群」~聖隷佐倉市民病院 | トピックス | すたっとTV
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