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「国史跡本佐倉城跡(もとさくらじょうあと)案内所」が開設! | トピックス | すたっとTV

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茶臼や天目茶碗などの出土遺物

「国史跡本佐倉城跡(もとさくらじょうあと)案内所」が開設!

2021/03/28

 酒々井町を代表する歴史的観光資源である国史跡本佐倉城跡に案内所が開設! 緊急事態宣言発令に伴い臨時休館となっていましたが、4月1日(木)から開所が再開されます。
 酒々井町と佐倉市にまたがる国史跡本佐倉城跡は、戦国時代に下総国を治めた千葉氏の居城で、標高約36mの台地に築かれた巨大な土の城郭です。現在に残る城跡は戦国時代末の最も発達した姿で、大規模な土塁や空堀などの遺構が明瞭に残されていることから平成10年(1998)に国史跡の指定を受け、平成29年(2017)には、公益財団法人日本城郭協会により「続日本100名城」に選定されました。
 「国史跡本佐倉城跡案内所」は、酒々井町内の最重要観光資源である国史跡本佐倉城跡の更なる利活用を目的に、利便性を含む魅力発信と地域住民や来訪者、ボランティアガイドなどが交流をはかる歴史と自然創造の拠点として開設。案内所では本佐倉城と千葉氏の歴史を解説した展示パネルや、発掘調査で出土した土器などが紹介されています。出土遺物は、城主のための空間である「城山」から出土した茶道具を始め、白磁や青磁、青白磁といった美術品の貿易陶磁器が多く見つかっており、戦国大名としての千葉氏の富と権力を伺い知ることができます。また、本佐倉城跡を中心とした航空写真が床一面に展示されており、来訪者が展示上に立ちながら、戦国期における城郭都市の成り立ちを観ることができます。そのほかにも、城マニアに大人気の御城印やオリジナルグッズの販売、屋外には「続日本100名城」のスタンプも設置されています。
 ウォーキングや犬の散歩などで、城跡を日常的に訪れる地元の方が多く、住民にとっては自然と歴史を堪能できる身近な地域資源です。案内所がある東山馬場から足を踏み入れると、先を見通すことのできない曲がりくねった細い道や、城の北側では天然要害で水上交通の要であった印旛浦の当時の姿に想いを馳せることができるなど、約400年前の遺構を留めているからこそ体感できる魅力が満載です。
 「酒々井ふるさとガイドの会」の皆さんによるガイドは、1名から利用が可能(原則予約制)。また、毎月第4土曜日には、本佐倉城跡を含む町内の史跡をめぐる散策会も開催されています。
 保存整備が進む国史跡本佐倉城跡で、新しく出来た案内所と城跡散策を楽しみ、戦国時代の息吹に触れてみませんか。4月には、地元の方々の植栽によるスイセンが見頃を迎えます。