富里市では、国登録有形文化財「旧岩崎家末廣別邸」とその隣接地を相互に連携させ、一体的に活用し、市独自の資源による賑わいを創出しようと、市内七栄に新たな観光・交流拠点の施設を開設します。
国登録有形文化財「旧岩崎家末廣別邸」は、約350haを配した「末廣農場」内に大正15年に建築され、三菱の3代目社長を務めた岩崎久彌氏が晩年を過ごしました。「末廣農場」では最新の設備と機械を導入した先進的農法が実践され、久彌は養豚と養鶏を中心とする農牧事業に尽力。今日の富里農業の発展にも繋がっています。現在は「旧岩崎久彌末廣農場別邸公園」として整備が進められており、毎週日曜日に一般公開も行われています。
5月オープン予定の観光・交流拠点施設は、市独自の資産である別邸と近代的農場が実在していた歴史を背景に、同じく「末廣農場」と命名。「旧岩崎久彌末廣農場別邸公園」と一体で楽しんで貰うため道路を挟んだ立地で、観光・情報拠点としての機能はもちろん、歴史・文化ガイダンスや飲食・物販ブースなどが設けられ、富里市の魅力を体感することができます。
飲食店では、養豚事業の伝統を受け継ぎ、市内で唯一当時の「末廣農場」と同じ英国産品種の中ヨークシャー種を飼育する「堀江ファーム」のダイヤモンドポークを使った軽食メニューを始め、都内レストランにも卸している富里産マイクロリーフやエディブルフラワーを使用したサラダなど、富里市の基幹産業である農業の「歴史」と「現在」を味わうことができます。また、物販では富里産新鮮野菜や果物、加工品のほか、岩崎家ゆかりの商品なども販売。明治時代に久彌が育牛に励み、酪農事業を確固たるものにした岩手県「小岩井農場」のソフトクリームなどが姉妹農場商品として登場する予定です。
「旧岩崎久彌末廣農場別邸公園」では、春の花々が来園者を迎えます。中でも“百年ツツジ”の愛称で親しまれている巨大なツツジは、当時の植栽をそのままに一際存在感を放ち、長い年月を経た現在もたくさんの花を咲かせる姿に心惹かれます。また、都市公園としての側面も持ち合わせており、春のパンジー、梅雨のアジサイ、夏にはヒマワリなど、季節の花で彩られます。
富里市の新たな観光スポットで、富里における農業の今昔に触れるとともに、隣接する「旧岩崎久彌末廣農場別邸公園」で、日本の農牧研究に多大な功績を遺した先進的農場と“カントリージェントルマン”と慕われた久彌の人物像に想いを馳せてみませんか。
【観光・交流拠点「末廣農場」】
開店:2022年5月予定
所在地:富里市七栄字獅子穴650番地206外 駐車場:104台
【旧岩崎久彌末廣農場別邸公園】
開放日:毎週日曜日10:00~16:00(入園は15:30まで)
所在地:富里市七栄650-25 駐車場:30台 入園料:無料
問合せ:富里市役所経済環境部商工観光課 TEL:0476-93-4942
STaD TV webは「まちづくりメディアSTaD」誌面との融合型映像配信サイト!北総エリアのまちづくり情報をお届けします。
富里市に観光・交流拠点施設が5月オープン予定! | トピックス | すたっとTV
エリアトピックス
観光・交流拠点施設「末廣農場」の完成予想図
カツサンドとエディブルフラワーのサラダ(イメージ)
百年ツツジと東屋