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すたっとコラボレーション「開国150周年と佐倉」vol.1 2008年11月

2008/10/27

日米修好通商条約締結から150周年の今年、佐倉市では開国に心血を注いだ幕府老中・堀田正睦公を始めとする幕末を生きた郷土の先覚者たちに学び、未来に活かそうと様々な取り組みや催しが行われてきました。開国150周年をしめくくる記念事業をご紹介します。

リレー講座「開国から近代社会へ」
(11月1日~12月13日)
企画展示「日米修好に駆けた藩主 堀田正睦」
(12月2日~23日 佐倉市立美術館)

幕末の動乱期、長く続いた鎖国体制を廃し、「開国」という新しい道を切り拓く為、攘夷論が渦巻く中、アメリカ総領事タウンゼント・ハリスと交渉を重ね日米修好通商条約締結に導いた佐倉藩主・堀田正睦公。佐倉藩政でも先進的な考えで藩政改革に尽力。文武を奨励し洋学や西洋兵法を導入するなど、藩士の士気高揚に取り組んだ事で日本近代文明に貢献する多くの逸材を輩出しました。企画展示では、堀田家の歴史や条約締結にあたった正睦公の活躍などを、遺品や書状といった関連資料を通して紹介。多方面に渡る先駆者を生んだ佐倉という土地柄を再確認する契機にしていきます。「リレー講座」では、テーマごとに研究者を講師に迎え、幕末の社会情勢を背景に正睦公が邁進した事績を振り返り、開明的な考えで人材育成を重視した姿勢を伝えていきます。蘭医学塾「順天堂」開設者の佐藤泰然、思想家の西村茂樹、旧藩士授産の為、製茶業を興した倉次亨、漢学者の依田學海、日本初の製靴業に取り組んだ西村勝三、日本洋画界の礎を築いた浅井忠など郷土の先覚者は数知れず、中でも講座では今年没後100周年にあたる農学者の津田仙に注目。アメリカから取り寄せた種によるアスパラガスやイチゴ、ブロッコリーといった西洋野菜の試験栽培を始め、農学校創立など農事改良に生涯を捧げました。佐倉市では、講座を受講できなかった方の為にも講座内容をお知らせしていきます。開国150周年を機に郷土の先覚者を知るとともに、故郷・佐倉への愛着を深めて貰う事を願っています。

「佐倉・山車人形展」(12月2日~14日 佐倉市立美術館)

佐倉の秋祭り実行委員会では、開国150周年に伴い、春に佐倉市立美術館で「佐倉・山車人形展~受け継ぐ文化・伝統~」を開催しました。佐倉城下で大切に受け継がれてきた山車人形を間近に見て頂いた事で、訪れた約4300名の来館者からは驚きや喜びの声が聞かれました。12月2日~14日までは、仲町の山車人形「関羽雲長」と酒々井町下宿の山車人形「小野道風」を展示します。仲町の関羽は、江戸~明治期にかけて名工と語られてきた人形師、三代目原舟月の作品で明治12年に購入されました。酒々井町下宿から佐倉市初出展となる小野道風は以前、佐倉の肴町が所有していたもので、明治12年肴町の新たな山車人形購入に伴い、麻賀多神社の氏子町内である下宿に譲られたと言われています。小野道風は平安時代を代表する能書家。遣隋使で有名な小野妹子の子孫です。山車人形は、安政6年に三代目仲秀英が製作して以来修復されておらず人形は勿論、着物の細部に至るまで当時の姿を留めている貴重なものです。佐倉の山車人形が毎年「ちよだ・江戸祭」に出展している事から各地の祭礼関係者との交流も深まり、酒々井町下宿の皆さんの協力で開国150周年の節目に歴史的な展示が実現します。伝統を大切に継承している歴史と文化のまち・佐倉に触れて頂き、皆が郷土に誇りを持ち、佐倉の秋祭りにも一層の理解を深めて貰う事を期待しています。
(問)佐倉市教育委員会文化課
TEL043-484-6191
「文化の日特別名刀鑑賞会」(11月3日 甚大寺)

動乱の幕末には、刀剣の需要も増えました。美術工芸品としての日本刀を探究し、鑑識眼を高める事を目的とする「佐倉刀友会」では、開国150周年に伴い、幕末期に一世を風靡した著名刀工の作品鑑賞会を行います。日本刀は日本独自の美術品。本来の武器としての性質だけでなく、芸術性を求め美術品として昇華した歴史を持ち、1000年を経た現在もなお、所蔵者と職人たちの手によって美しい光芒を放っています。鑑賞会では、幕末期に造られた刀の鑑賞と研師による解説が行われます。佐倉刀友会は、郷土の愛刀家を中心に約30名で組織されています。会場の甚大寺は堀田家の菩提寺。鑑賞会後には隣接する廟所を訪ね、郷土の偉人に触れてみてはいかがですか。
(問)佐倉刀友会事務局 井原さん
TEL043-484-1327

「幕末の宰相・堀田正睦を語る」~その功績と魅力~(12月20日佐倉市民音楽ホール)

第1部は国立歴史民俗博物館名誉教授の塚本学氏を迎えて「堀田正睦とその時代」の講演を開催。第2部は、NHK大河ドラマ「篤姫」で堀田正睦公を演じた辰巳琢郎さんを迎え、トークショーが行われます。
(問)佐倉市役所商工観光課
TEL043-484-6145


「開国150周年記念小判キャンペーン」
(11月1日~12月31日)

開国150周年記念事業として、市内の商店もキャンペーンを実施。期間中、加盟店で買い物をすると、先着1万名様に開国小判とエコバッグがプレゼント(店舗によって貰える金額が異なります)されます。更に抽選券も付いてきます(期間中、エコバッグと小判を提示すると何回でも抽選券が貰えます)。抽選券に必要事項を記入の上、抽選BOXに入れると豪華景品が当たります!