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すたっとコラボレーション「四街道“印”まちづくり大作戦!」vol.2 2008年4月 

2008/09/23

編集中大型店舗の移転に伴い、大きく姿を変える四街道駅前のメインストリート。商店と行政、市民団体が手を携え、活性化への取り組みをスタートさせました。その一環として3月30日から約一ヶ月「サクラソウまつり」を開催。市民協働の取り組み「四街道“印”まちづくり大作戦」を取材しました。

四街道駅前メインストリートの活性化を目的に奮闘する皆さんにお話を伺いました。

大日中央商店会会長   岡林 寛さん

 四街道駅前メインストリートに面した大日中央商店会は、元々大型店舗の誕生とともに形成されてきた経緯があり、大型店舗が移転した事で空洞化が発生、人の流れも変わりシャッターを閉める店が目立つようになりました。現状打開の為、一商店会だけでなく、他商店会とも連携を強化した事が、現在の「四街道“印”まちづくり大作戦!」の取り組みに発展しています。四街道ブランドを掘り下げる意図で、事業名に「印」の文字を引用。「サクラソウまつり」では、精力的に活動を行っている市民団体「四街道サクラソウの会」の協力を頂き、会員と子ども達が栽培したサクラソウを商店前に展示。市の花を広めるとともに、駅前から商店街への人の流れを作り、花を通した市民との交流に期待しています。
 また、人気の「四街道よさこい道」も同時開催。イベントを市民に楽しんで頂く事で、皆がまちづくりに目覚める契機にしていきたい。商店街は本来、商店主と消費者のだんらんの場であると考えます。その為にも歩道の環境整備は重要。コミュニケーションは、安心・安全の上に成立するもの。美しい環境の中に人々が集い、商店主の意識も変えていきながら、多様化するニーズに行政、市民団体と連携をはかりながら、先輩達が築いてきた四街道市を守り活性化に導きたい。

「めぐみや」店主     谷嶋みなさん
 
 大日桜ヶ丘の自宅でパン製造販売店「めぐみや」を営む谷嶋さん。生産者と消費者の顔の見える関係が魅力的な店です。
 めぐみやでは、お客様のアイディアを生かした商品を多く販売。「パンの中に板チョコを入れてほしい」「レンコンを使ったパンが欲しい」
「やきそばとやきそばパン、両方の味を楽しみたい」等、消費者のリクエストに耳を傾け、谷嶋さん流にアレンジされた商品が誕生します。中には、アイディアを出した子どもの名前を商品名に飾るパンも登場。「お客さんが創る店ですね」と谷嶋さんは笑います。
 かつて四街道の商店街も同様で、人と人とのふれあいがあり、活気に満ちていたと当時の記憶を辿ります。表通りが寂しいと、住宅街で営む店にも消費者の足は遠のく。「サクラソウまつり」を契機に、商店の皆さんには物を売るだけでなく、心を開いて沢山の人と会話を持って欲しい。コミュニケーション豊かな商店街は、笑顔溢れる街を作っていきます。
 また、視覚障害者を家族に持つ谷嶋さんは、健常者も障害者も隔たりのない社会を切望、障害を持った人達が働く事のできる空き店舗活用を提案中です。盲学校や養護学校等の福祉施設が多い市だからこそ、障害者が積極的に社会参加できるまちづくりの必要性を訴えます。
 今回の取り組みに参加した事で、市職員に対するイメージも一転したと語る谷嶋さん。協働によるまちづくりの収穫と喜びは大きく、今後はより多くの市民の皆さんと情報を共有しながら、継続していく事を願っています。


「四街道よさこい道」実行委員長
関根登志夫さん

 市内約10団体のよさこいチームの代表を務める関根さんは、よさこいを通したまちづくりの考案者です。4年前から協力団体とイベント「四街道よさこい道」を開催。今春は「サクラソウまつり」と同時開催で、賑わいを演出します。
 数年前、子どもから大人までが勢いよく踊るロックソーランを目にしたのが発端。年齢層に偏りがなく、誰もが参加できるよさこいは、まちづくりの可能性を秘めている事を直感したと振り返ります。自身も地元・消防団によるチーム「四街道火の用心ず」を結成。地域の安全を守る為、日々訓練に励んでいる消防団を、より多くの方に理解して貰おうと、消防操法の動きを振りに取り入れたところ観客から大盛況、よさこいの魅力を体感しました。
 「サクラソウまつり」では午前中、駅前北口広場で市民8団体が、午後からは「四街道市まち活性化事業」として、大型店舗裏側に位置する四街道都市広場で、ゲストチームを迎えて盛大にイベントを開催。参加団体の一つ「舞粋風」は、結成3年目ですが技術レベルの高いチーム。
 毎年オリジナル曲を創作、衣装も変え、振り付け師を招いて練習を重ねています。本番当日までは全て極秘。20〜50歳代のメンバーがともに汗を流し、力強く自信に満ち溢れた踊りを披露します。
 一度踊ると、虜になると魅力を称されるよさこい。よさこいを通じての交流は、市内外の人々を席巻するパワーを持ち、そのエネルギーがまちづくりの一端を担う事を期待しています。

 中心市街地の衰退は「市の顔」としての魅力や生活機能の低下に繋がります。市民と行政が地域の課題を共有し、話し合いを重ねる事で、互いの役割分担をはかる事ができ、持続力と発展性の高い協働によるまちづくりの実現が期待されます。四街道市では今後、市民協働について、より多くの市民に理解を求め、様々な団体との連携を強化する事で、地域課題の解決に取り組みます。
 まちづくりについて、各々が自分のできる事を考えた時、より暮らしやすいまちの姿に一歩近づくのでないでしょうか。

(問)大日中央商店会会長 岡林さん
 [みどりヶ丘整骨院内]
3043(423)5566