「お帰り~!」。学校帰りの子ども達を笑顔で迎えるのは、管理者でもある保育士の高橋治美さん。佐倉市青菅にあるグループホーム・学童保育所併設型施設「ユーカリ優都ぴあ」で、保育士兼介護福祉士として活躍しています。
「ユーカリ優都ぴあ」は、平成19年に開設。グループホームと学童保育所の機能を併せ持った千葉県内初の複合施設です。高橋さんは、幼稚園や保育園を始め老人ホーム内の託児所に勤めていた経験を持つ事から、介護の仕事にも興味を抱き4年前に介護福祉士の資格を取得しました。そんな中、地元・ユーカリが丘での複合施設開設予定を知り、自らの経験を活かす事ができたらと就職。現在は学童保育所の保育士としてだけでなく、グループホームの介護士としても奮闘しています。
夕刻になると、ランドセルを背負った子ども達が続々とやってきます。学校帰りの子ども達は空腹の様子。この日は「手作りおやつの日」で、ホットプレートで作った焼きそばを食べました。お腹が満たされると、外遊びに向かう子や室内で自らが作ったダンボール基地で遊ぶ子など様々です。高橋さんは庭で女の子達と縄跳び。何回、跳べるか競争するなど、寒さをものともせず一緒に汗を流します。途中、元気いっぱいの子ども達を部屋から目を細めて見守る入居者の姿も見られました。優都ぴあでは、子どもとお年寄りが特別に交流をはかるのでなく日常生活の中で接しており、互いにすっかり顔なじみの様子。核家族化で高齢者とふれあう機会が少ない中、お年寄りと過ごす日々は、子ども達の思いやりの気持ちを育み心の成長に繋がっています。
「学童保育所ユーカリ優都ぴあ」の運営理念は、想像力と発見力と行動力。「人と接する中で笑い、泣き、ケンカをしたりと、日々の生活を通して子ども達には、心を大きく動かして逞しく成長して欲しい」と、高橋さんは話します。子ども達のその日の様子を伺い、元気のない時には声をかけ抱きしめる時もありますが、成長著しい言動や行動に驚かされる事も多く、毎日が新鮮と微笑みます。「優都ぴあ」が、子ども達にとって学校や自宅の延長線にあるもう一つの家であり、自身がもう一人のお母さんでありたいと、高橋さんは日々子ども達と向き合っています。
(問)ユーカリ優都ぴあ
TEL043-460-6700
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