現在、がん治療には大まかに言って、手術による外科療法、抗がん剤による化学療法、そしてお問い合わせの放射線治療があります。
放射線治療は、細胞の分裂を止めるという放射線の特性を用いた治療法で、その作用により、がんなどの腫瘍を小さくすることができます。他の治療法に比べて、体への負担が少なく、他の疾患を患っていて手術が受けられない方や高齢の方でも治療ができることが多くあります。
放射線治療はほとんど全てのがん治療に使用されます。治療目的には完全な治癒を目的としたもの、再発防止を目的としたものがあり、乳がんで手術した方には、再発予防を目的とした放射線治療が行われるのが一般的です。また、進行がんや転移がんで、治癒できないと判断された後、がんによる様々な症状(痛みなど)を和らげることを目的としたものもあります。
以前は放射線治療によって髪の毛が抜けるなどということが言われ、どことなく悪いイメージがありました。実際には、放射線の副作用は、照射されてない部分には起こらないので、頭部へ照射しなければ髪の毛が抜けるようなことはありません。
実際の治療は、まず医師が診察しCTなど検査を基に治療計画を作成します。
作成した治療計画に従って放射線治療技師が照射します。治療自体は痛くもかゆくもありませんし、1回の照射にかかる時間も1~2分です。短時間で済むため通院にて治療が受けられます。ですからほとんどの場合いつも通りの生活ができ、病状次第では仕事を継続して治療することも可能です。
放射線治療は全ての患者さんに適応できるわけではありません。しかしながら、手術や抗がん剤治療を組み合わせることで、より有効的ながん疾患の治療をすることができます。
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第14回STaD健康チェック「がんの効果的な治療法として放射線治療が有効と聞きましたが、詳しく教えてください」 | トピックス | すたっとTV
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川上 浩幸先生