リハビリには辛い・怖いというイメージがあります。リハビリの実際を教えてください。
20年くらい前は確かに怖いイメージがありました。“痛くても我慢して~”“はい!しっかり歩いて~”という元気な声が飛んでいました。最近はリハビリといっても治療という概念が浸透し、随分と紳士的かつ清潔感が溢れるものになりました。また、実用的で趣味の活動を病院に居ながらにして出来るような工夫もされてきています。
個人の生活スタイルに合ったリハビリがあると聞きました。具体的なことを教えてください。
リハビリの中には3つの分野があります。理学療法・作業療法・言語聴覚療法です。なかでも作業療法は、患者さん一人ひとりの個性・特徴・社会的背景などを十分に情報収集し、身体的な評価(身体機能)と照らし合わせ、“作業活動を用いて行う治療方法”として位置付けられています。これには身体機能のみならず、精神面なども含まれており、例えば、当院では園芸療法(図1)や呉服療法(図2)を通じ、手指の巧緻性向上※1や情緒面の安定、集中力の維持、坐位姿勢の安定、体幹機能の促通※2などを目的に行っています。医療従事者が必要なものを“提供”する時代から、患者さんが自ら求めるものを“自ら発案し選択していく”という時代になってきました。さて、あなたの世界観を私たちに教えてください。共に最良のリハビリを探していきましょう!
※1 巧緻性向上…きめ細かい作業をおこなう機能や能力を高めること
※2 体幹機能の促通…重力に抗して体幹を保つ・無意識下でも自由に体幹を保つこと
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第12回STaD健康チェック「リハビリについて教えてください」 | トピックス | すたっとTV
健康チェック
齋藤 義雄先生