11月24日(木)、佐倉草ぶえの丘講習室で、孔版画教室「バラの版画作り」が行われました。
これは、バラを通じて佐倉のまちを活性化しようと結成された「佐倉ばら会」が、年賀状の時期にあわせて、孔版画でバラを楽しんで貰おうと、今年初めて開催したものです。
教室では、「佐倉ばら会」前原克彦会長より挨拶があり、「佐倉草ぶえの丘バラ園」で、現代バラのルーツである貴重な品種を育成・保存していることや、春の最盛期は勿論、様々なバラの実を観賞することができる秋のバラ園も楽しんで欲しいと、参加者に呼びかけました。
孔版画教室には、佐倉市、四街道市、松戸市などから16名が参加。講師に四街道市在住の孔版画家、西岡とし子さんを迎えて行われました。
孔版画は、日本で生まれた独自の技法で約100年の歴史を誇ります。シルクスクリーンと呼ばれる紙に、製版液を付けた毛筆で絵を描き、板目紙を使用した手作りの刷器で刷り上げていきます。
この日は参加者の大半が初心者。サポートで訪れていた西岡さんの生徒さんに、何度も作業を確認する場面が見られました。題材のバラは、「佐倉草ぶえの丘バラ園」に咲くバラをモチーフに、西岡さんが事前に用意したもので、参加者は毛筆でシルクスクリーンの上から描き、鉄筆で輪郭をなぞります。細部の質感にこだわり、平らな鉄筆で花びらの面をぼかすなど、同じ題材でもそれぞれ異なるバラが描かれていきます。
刷り上がりのイメージがつきにくい中で、西岡さんが絵の具を混ぜ合わせてローズ色を作り、一人目の絵柄を刷り上げると、参加者から歓声があがりました。その他、黄色や淡い色で刷ったり、バラ以外にも来年の干支をモチーフにした辰の絵柄や、あらかじめ自分が描いてきた絵柄で刷る人もいて、様々なオリジナル作品が完成。参加者同士で互いに絵柄を交換しあう姿も見られました。
孔版画に初めて挑戦した四街道市在住の参加者は、「絵を描いて自分で何かを作ること自体が子どもの時以来で楽しい!」と、自分の手で刷り上っていく年賀状に目を輝かせていました。中には、刷り上ったバラの年賀状に、“バラ色の夢を!”とメッセージを綴る参加者もいて、個性溢れる年賀状が新年の挨拶を届けてくれそうです。
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佐倉市で孔版画教室「バラの版画作り」が行われました! | トピックス | すたっとTV
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緊張の面持ちで描く参加者の皆さん
西岡さんの指導のもと、初めて“刷り”に挑戦!
完成!