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STaD×聖隷佐倉市民病院『お悩み解消!最新の小児予防接種事情』 | トピックス | すたっとTV

健康チェック

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聖隷佐倉市民病院 小児科医長 鈴木  繁(すずき しげる)

STaD×聖隷佐倉市民病院『お悩み解消!最新の小児予防接種事情』

2013/07/31

 蒸し暑い日々が続いていますが、体調はいかがでしょうか?
 今号では最新の小児予防接種事情と、8月24日(土)に予定されています今年度第3回市民公開講座について書かせていただきます。
 現在の予防接種は非常に煩雑であり、どういう順序で接種すべきかなどいろいろお悩みだと思います。もしどのような順番で接種するのか迷ってしまった場合は当院ホームページをご覧いただき、スケジュール組みの参考にしてください。ただし「このスケジュール通りに接種すれば大丈夫」ではなく、必ず保護者の方で接種順序を考慮いただき、あくまでも当院の接種案は参考程度に留めてください。
 定期接種は生後2ヵ月から始まりますので、任意接種もその時期に合わせて開始していただくと分かりやすいです。この時期は感染すると重症化しやすいインフルエンザ菌(Hib)や肺炎球菌に対するワクチン、接種時期に制限のあるロタウイルスワクチン(ロタリックスまたはロタテック)、小児期に接種すると抗体価(抵抗力)がつきやすいB型肝炎ワクチンの接種をお勧めします。生後3ヵ月に入ったらこれらに四種混合または三種混合+不活化ポリオワクチンを加えていきます。BCGは今年度から1歳未満まで接種期間が拡大されましたので、上記のワクチンが一通り終了したら、ゆっくり接種いただければ大丈夫です。
 当院では、今後の予防接種の組みやすさなどを考慮し、同時接種を実施しています。同時接種により副反応が増える、または接種後死亡率が上昇するなどのデータは全くありません。病院に来る回数や、その交通費などの経済的負担も軽減されます。もちろん単独接種も可能ですが、毎週のようにお子様を連れて来院していただくようになり非常に大変です。
 「任意接種のワクチンは接種したほうが良いですか?」という質問をよく受けます。接種すべきなのか判断に迷う理由の一つに、費用や副反応の懸念もあると思いますが、それ以上にそれらの感染症に対する情報が少ないことが大きく影響しているかもしれません。ですが、予防接種は“接種しないほうがよい予防接種は存在しない”とお考えください。
 8月24日(土)の市民公開講座では、「予防接種で防御できる感染症」と「予防接種の役割」に関してお話させていただければと思います。どなた様も参加可能ですが、特に出産を間近に控えている妊婦様、生まれてまだ間もないお子様のいらっしゃるご家庭など、今後の御参考になればと考えております。また、市町村の職員の皆様、託児所や保育園、幼稚園のスタッフの皆様、養護、保健の先生など予防接種に携わる方々もお時間があれば御出席ください。
 公開講座終了後に、小児科医師と小児科外来看護師が会場に残りますので、個別で予防接種の相談も受けられます。皆様の御参加をお待ちしております。

聖隷佐倉市民病院健診センター
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