「千成なかよし文庫」は昭和50年に開設。地域住民を中心に、子どもから大人まで気軽に本を楽しんで貰おうと貸出しを行っており、昨年発足40年を迎えました。
文庫には約2,500冊を収蔵。絵本や図鑑など、子ども達に人気のものから、手芸や料理、育児といった大人向けの実用書も取り揃えられています。また、第3水曜日には「おはなし会」を開き、絵本や紙芝居の読み聞かせを行っている他、季節ごとに工作教室などのイベントも開催しています。
毎週水曜日の開庫日には、主に隣接する幼稚園の園児達が文庫を訪れます。男の子達は、お目当ての棚を目指して駆け寄り、乗り物の本を取り出しては、どれにしようか選ぶのに夢中。また、時々利用しているという親子連れは「読みたい時に気軽に借りることができ、スタッフの方とも顔見知りになるので安心します」と、文庫の魅力を語ります。
最近では、母親が仕事を持ち忙しかったり、子どもも塾通いが増えるなど、社会の変化により利用者が減少しています。文庫の活動を支えるボランティアの皆さんは、貸出しに長蛇の列ができていた頃を懐かしみ、子ども達が積極的に文庫の活動に参加し、夏休みには人形劇公演で達成感を味わうなど、関わった子ども達は大人になった現在も町内で会うと、自ら挨拶をしてくれると喜びます。また、発足時からのメンバーで代表を務める峰村愛子さんは、人形劇の練習に励んだ小学生が大学生になり、「あの時の経験が自信になりました」と伝えられ感激した胸の内を吐露。文庫での色々な経験が子ども達の成長の一助になっていると信じます。
「千成なかよし文庫」は、本やおはなしを通して心通わす場であり、顔の見える地域づくりにも貢献。41年目も変わらぬ笑顔で来館者をやさしく迎えます!
【千成なかよし文庫】
水曜日13:00～14:00/木曜日14:30～16:00/ 第1・3土曜日10:00～11:30
所在地:佐倉市千成3丁目4-3(佐倉東学童保育所内)
●お問い合わせ 峰村さん TEL.090-1208-6556
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