「佐倉地域文庫連絡会」がこの春、設立40年を迎えます!
「佐倉地域文庫連絡会」は、1978年に発足。千成やユーカリ、西志津地区など、市内7つの文庫との連携のもと、より良い読書環境を届けることを目的に約50名で活動しており、今年で設立40年を迎えます。活動の柱の一つとして、毎月10日の金毘羅様の縁日に、おはなし会を開催。佐倉TMO(中心市街地活性化)事業の一環として、若い人達にも来て貰えるようにと、約15年前から始められました。
「金毘羅おはなし会」では、各地の文庫と個人会員のメンバー約10名が中心となり、佐倉市立美術館4階ホールで、午前中2回公演を行っています。おはなし会の開始を告げる「はじまりのうた」を皆で歌ってスタート! この日紹介された本は、1部・2部あわせて17冊。プログラム作りには、事前にメンバー各自で本を持ち寄り、毎回約50冊に及ぶ候補から選定し、読み合わせを経て本番に臨みます。季節感は勿論、幅広い年齢層が訪れる「金毘羅おはなし会」では大人も楽しめる本も重視していますが、当日の顔ぶれにより演目を変えることは常で、経験豊かなメンバーでも気を抜けない、ライブ感を味わえるのが醍醐味です。
1月の初金毘羅にあたるこの日は、「おおさむ こさむ」や「おもち!」など冬の絵本を始め、立ち昇る様々な湯気を写真で綴った科学絵本など、大人でも興味深い本が読まれました。子ども達は真剣な眼差しで絵本を見つめ、時には絵本の前まで駆け寄り指さして歓喜するなど、様々な反応を見せます。上野の赤ちゃんパンダ公開に伴い選んだ絵本「パンダおやこたいそう」の読み聞かせでは、親子パンダが一緒に色々なポーズで体操する場面が描かれており、実際に参加した親子が絵本の内容に沿ってスキンシップをはかり、子ども達は大喜びでした。また、読み聞かせの合間に手遊びを入れるなど、子ども達を飽きさせない工夫も光ります。この日は約60名が参加。1部・2部両方に参加する方が多く、本の紹介時には熱心にメモを取る保護者の姿も見られるなど、親子にとって素敵な本に出会える貴重な場となっています。
ユーカリ文庫と地域文庫連絡会の会長を兼任する内藤達子さんは、「文庫を通して地域の子ども達の成長を見守り、その人にとっての特別な一冊に出会えるよう、読書の魅力を伝える活動を地道に続けていきたい」と話します。また、子ども達にとって、自然に触れることは重要で、葉の色や季節の匂いなど四季折々の自然を体感することで、絵本の中の楽しさにもスッと入ることができ、大人になってもファンタジーに身を委ねることができる心豊かな人になって欲しいと願います。
設立40年の今年は、文庫連がテーマごとに推奨する赤ちゃんと幼児のブックリストを作成。また、建て替えられる佐倉図書館の完成時には、記念講演会を計画中です。絵本選びに悩む方や興味のある方は、「金毘羅おはなし会」に足を運んでみませんか!
【金毘羅おはなし会】
●日時:毎月10日10:30~/11:15~
●内容:絵本の読み聞かせ、本の紹介、手遊びなど
●料金:入場無料
●会場:佐倉市立美術館4階
●問合わせ:佐倉地域文庫連絡会
TEL:043-461-5559(会長 内藤さん)
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佐倉地域文庫連絡会 内藤達子会長