STaD×聖隷福祉事業団「みんなで楽しく“ひな祭り”」 | トピックス | すたっとTV

　3月3日のひな祭りは、桃の節句とも呼ばれますが、正しくは上巳(じょうし)の節句と呼びます。節句とは、季節の節目となる日で、昔の中国では、節句に邪気を祓う習慣がありました。また、桃には邪気を祓う力があるとされています。※諸説あり
　現在では、雛人形を飾り、ちらし寿司やハマグリのお吸い物などを食べて女の子の健やかな成長を願う伝統行事です。
　今回は、旬の食材を紹介しながら、簡単ひな祭りレシピを紹介します。

◎ハマグリのうしお汁【材料(1人分)】
・ハマグリ…大2個
・水…………150cc
・酒…………3cc(小さじ1/2)
・塩…………少量
・三つ葉……2本

【作り方】
(1)砂をはかせたハマグリを洗い、殻の汚　れをとる
(2)鍋に水と酒と(1)をいれ強火にかけ、ハマ　グリの口があいたら火を弱めあくを取る
(3)塩で味を整え、吸い口に輪に結んだ　三つ葉を添える

■ハマグリの注目成分
たんぱく質と脂質が少なめで、貝類の中では低カロリーですが、ビタミンB群やカルシウム、鉄分などのミネラルが多く含まれます。特に骨粗鬆症予防に役立つカルシウムや貧血予防に役立つビタミンB12、葉酸も豊富に含まれます。


◎アレンジ簡単手まり寿司【材料】
・寿司飯…………150g
・刺身(まぐろ、サーモン、イカ)……各3切れ
・ゆで卵の黄身…1個分

【作り方】
(1)寿司飯を準備する
(2)ラップに刺身、寿司飯の順にのせ少　しきつめに丸める
(3)ラップをはずしトッピングにゆで卵の黄　身を刻みのせる

■イカの注目成分
低脂肪であるが、骨や筋肉になるタンパク質が豊富です。コレステロールを下げる効果のあるDHA(ドコサヘキサエン酸)やコレステロールや血圧を下げる効果のあるタウリン、中性脂肪を減らす効果のあるEPA(エイコサペンタエン酸)を多く含みます。


◎菱餅ってなに?

菱餅の「菱」は湖面いっぱいに広がり繁殖する植物です。成長の様子が生命力の強さの象徴となり縁起のよい植物とされ、その実に似せて長寿を願うもの、そして菱形が女性を象徴するものとして女の子の成長を願いお祝いするひな祭りにお供えするようになったと言われています。

【3色の由来】
赤・・・魔除け、厄除け
白・・・長寿、子孫繁栄
緑・・・健康

■菱餅の食べ方
お餅なので焼いたり、煮たり、乾燥させて油で揚げるなどお好みの食べ方で味わいましょう。縁起のよい食べ方は、「角をちぎって丸くしながら食べる」ことです。菱型の角には魔物を遠ざける厄除けの意味や、人付き合いで波風を立てず平穏に生きてほしいという願いから「角を立てずに丸く生きる」といった意味も食べ方に込められています。

聖隷佐倉市民病院　栄養科　科長　青木 尚美

参考文献: 安全においしく食べるためのあたらしい栄養学