四街道市では、鹿放ヶ丘産の落花生「大まさり」を使用した特産品の開発と商品化が進められています。
鹿放ヶ丘は、戦後の混乱期に食糧増産の為、茨城県内原の満蒙開拓青少年義勇軍の当時15?17歳の少年たちが、寝食を共にしながら荒涼とした原野を切り拓いた開拓の歴史を持ちます。戦後70年余り経った現在も農業の規模は小さくなったものの、二世・三世と継承され、酪農や養鶏、畑作など、旬の農産物が作られている四街道市を代表する生産地です。
特産品の開発は鹿放の開拓地としての歴史を伝えていくとともに、付加価値の高い商品を作ることでブランド力を高め、地域の活性化をはかろうと、印旛地域のアンテナショップを運営する「プラネットノア企業組合」が千葉県産業振興センターの補助事業を活用して取り組んだものです。豊富な農産物を誇る中で、他地域に負けないブランド力として着目したのが大粒落花生の「大まさり」。主に食の流行に敏感な30~40歳代の女性をターゲットに、都心から千葉県への来訪者が土産として購入したくなるような商品を目指し、茹でた大まさりの食感と味わいが引き立つよう豆の粒感を残した塩キャラメル味のジェラートを始め、常温で消費期限を長めに持つことができ、インバウンド向けの土産も視野に入れた和スイーツのわらびもち、アーモンドの代わりに大まさりでアレンジしたブランマンジェなど、4アイテムの特産品を開発。東京丸の内周辺のオフィスワーカーで、セカンドキャリアを考える40~50歳代を対象とした「丸の内プラチナ大学」アグリ・フードビジネスコースの受講生による試食会やアンケートの実施などを通して改良を重ね、約半年で作り上げました。現在は一番高い評価を得た「おおまさりの塩キャラメルジェラート」の販路開拓を中心に各種パッケージデザインの制作を進めており、今後、印旛地域の食の魅力を発信する「icoba四街道1丁目」で試験販売を行っていく予定です。
鹿放ヶ丘でも、農家の後継不足が生じており、開拓の精神を後世に伝え、経済的にも豊かな生産地であり続ける為、都心に住む食と農に関心のある人達や企業等と繋がることで、培ってきた農業技術や育まれてきた土地を絶えさせることのない、新たな仕組みが構築される可能性を秘めています。
まずは、鹿放ヶ丘から生まれたジェラートに期待しましょう!
●問い合わせ
プラネットノア企業組合
TEL:043-312-8639(月・水・金曜日10:00~12:00)
http://planetnoah.jp
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四街道市鹿放ヶ丘産の大まさりジェラートが誕生! | トピックス | すたっとTV
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おおまさりの塩キャラメルジェラート
考案されたパッケージデザイン
プラネットノア企業組合 大橋広史さん