STaD TV webは「まちづくりメディアSTaD」誌面との融合型映像配信サイト!北総エリアのまちづくり情報をお届けします。

放射線療法後の免疫力低下について | トピックス | すたっとTV

健康チェック

画像1

放射線療法後の免疫力低下について

2020/07/30

 放射線療法を受けると免疫力が低下する、と思っていませんか?
現在、世界中で新型コロナウイルス感染症が流行しています。感染が重症化し新型コロナウイルス肺炎で亡くなられた方の中には、がんの手術後や放射線療法を受けた方もいらっしゃいました。治療を受けたことにより身体の免疫力が低下し重症化したのではないか、という報道もありました。報道をお聞きになり放射線療法に不安を持たれた方も多かったのではないでしょうか。
この件に関して「公益社団法人 日本放射線腫瘍学会」から提言がありましたのでご紹介します。

放射線療法は手術療法・薬物療法とともに、がん治療の3本柱です。日本では年間約30万人の方が放射線療法を受けています。早期がんから進行がん、また合併症があったり年齢的に他の治療が難しい方まで、様々な種類のがんに対して幅広く放射線療法が行われています。手術療法や薬物療法と組み合わせて行う事もあります。最近では科学技術の進歩により、放射線療法も急速に進歩し高度な治療が行えるようになりました。それに伴って放射線療法の効果が高まるとともに、副作用や後遺症など患者さんの苦痛は少なくなり、今では多くの方々が外来での通院治療を受けられるようになりました。一般的な放射線療法では、身体の免疫力が大きく低下するようなことはほとんどありません。
(公益社団法人 日本放射線腫瘍学会HPより引用)

治療については自己判断せず、主治医や看護師へ相談しましょう。また、マスクの着用、こまめな手洗い、3密(密集・密閉・密接)を防ぐなど基本的な感染対策をしっかり行い適切に予防しましょう。

報道を鵜呑みにせず、主治医や医療者への相談、国立がん研究センターが推奨する「がん情報サービス」などを参考にしましょう。皆さまが安心して治療が受けられるよう、私たちもサポートさせていただきます。