夏の暑い時期にはテレビでも毎日のように「熱中症予防のため、こまめに水分を摂りましょう」と声を掛けていました。ですが、寒い今の季節にも水分不足から脱水になる可能性があることをご存じですか?「エッ?冬なのに脱水?」そう思いますよね。今回は寒いこの季節に脱水に陥ってしまう仕組みをご説明します。
カギとなるのはおしっこ(尿)の量が増えることです。寒いとトイレが近くなる経験はあるかと思います。その原因には汗の量と腎臓の機能が関係しています。汗は暑い時にはたくさん出ますが、寒い時は量が減り、代わりに尿の量が増えます。また、寒い環境の中では体の表面が冷たくなりますが、それは体の表面近くにある血管が縮まるからです。すると表面を流れていた血液は自然と体の中心に集まり、そこにある臓器の1つである腎臓に多くの血液が流れることになります。健康な腎臓であれば機能が活発になり、たくさん尿が作られトイレが近くなるという現象が起きるのです。
寒い季節であっても尿量が増えることで脱水に陥る可能性があります。寒いと水分が摂りづらくなりますが積極的に水分補給することが大切です。
救急看護認定看護師 森田千秋
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