骨粗しょう症とは?
骨の強度が低下して、骨折しやすくなる病気です。骨粗しょう症患者は全国で1,280万人と推定されていますが、治療を受けている人はわずか200万人とも言われ、治療率の低さが深刻な問題となっています。
なぜこのように治療率が低いのでしょうか?それは、骨粗しょう症検診の受診率が5%ほどと低いこと、自覚症状が乏しいことなどが原因と考えられています。また、骨折後に骨粗しょう症が発見されることが多く、手術後に骨粗しょう症治療(薬の内服や注射)を開始しても治療継続が難しく、1年以上治療継続できた方は36.4%、大腿骨近位部骨折(足の付け根の骨折)後に骨粗しょう症治療が継続できた方は19%ほどです。
今回は、骨粗しょう症に早めに気づくための方法(一次予防)と骨折してしまった後、治療を継続する必要性(二次予防)についてご説明致します。
Q:骨粗しょう症に早めに気づくためにはどうしたらいいの?
(1)市町村の骨粗しょう症検診を受診して骨密度をチェックする!
(2)かかりつけ医に相談する!
(骨粗しょう症になりやすい病気があるため)
(3)インターネットでFRAXR(フラックス)にチャレンジする!
※FRAXRとはWHO(世界保健機関)が開発し、2008年2月に発表した骨折リスク評価法です。この評価法は40歳以上の方が対象です。これにより今後10年内に予想される、骨折するリスクの確率が計算できます。算出された確率が15%以上の場合、かかりつけ医にご相談ください。
Q:骨折をしてしまったらどうしたらいいの?
骨折した部位によってはすぐに手術を行う場合がありますが、手術をしなかったとしてもすぐに投薬の治療が開始されます。
(1)主治医と自分に合った薬剤を相談しましょう!
骨粗しょう症の薬は多くの種類があり、それぞれ飲み方や頻度が 違います。一般的に長い期間の治療が予想されているため、ご自 身の生活スタイルに合った薬剤がベストです。
(2)次の骨折を起こさないように気をつけましょう!
一度骨折してしまうと、再度骨折してしまうリスクが数倍に高く なると言われています。
(3)リハビリや運動(片足立ちやスクワット)を継続して、転倒を予防 しましょう!
転倒を予防できれば骨折リスクを減らすことができます。
骨粗鬆症リエゾンサービスセンター 加藤木 丈英
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