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STaD×聖隷佐倉市民病院「ヒートショックに要注意!」 | トピックス | すたっとTV

健康チェック

STaD×聖隷佐倉市民病院「ヒートショックに要注意!」

2023/01/30

 冬の寒さは体調に大きな影響を与えます。大きな気温の変化によって血圧が急激に上下し、心臓や血管の疾患が起こることをヒートショックと呼びます。入浴中は血圧が急激に大きく変動しがちなので、心筋梗塞・不整脈・脳梗塞・脳出血などを引き起こしやすいといえるのです。ヒートショックに関連して入浴中に急死したと推定される死者数は、なんと交通事故死者数を大きく上回り年間17,000人に及びます。ヒートショックは生活環境を改善することで未然に防ぐことができます。原因や予防を把握し、ヒートショックが起こらないよう気をつけていきましょう!

◆ヒートショックが起こる要因 ーーーーーーーーーーーー
暖かい部屋から温度の低い脱衣所や浴室内に入ることで血圧が上がり、その後、熱い湯に入ることで血圧が低下します。この急激な血圧の上がり下がりがヒートショックを起こす原因の一つと考えられています。特に65歳以上の高齢者は要注意です。高齢の方もしくは心筋梗塞を起こしやすい方などは、できるだけ家の中に家族や友人がいるときに入浴するようにしましょう。


◆ヒートショックの予防 ーーーーーーーーーーーー
(1)脱衣所・浴室を暖める
 事前に暖房やシャワーなどで室内を暖め、温度差を減らしましょう。
(2)お風呂の温度は38~41℃に
 お風呂の温度が42℃以上だと心臓に負担をかけてしまいます。
(3)立ち上がるときはゆっくりと
 急に立ち上がると、めまいや失神を起こすことがあるため気をつけましょう。
(4)食後・飲酒後の入浴は控えて
 入浴前後で水を飲む習慣をつけましょう。また、食後に入浴する場合は、1時間以上のインターバルをおきましょう。
 なお、食後に時間を空けて入浴するのは消化を促すという観点からみても効果的です。

慢性心不全看護認定看護師 宍倉 亜希子

聖隷佐倉市民病院
TEL:043-486-1151(代)
TEL:043-486-1155(予約専用) 平日8:30~17:00