今回は、今年最後のさくら塾ということで、特別プログラムでの開催でした。
毎年進化し続けているいろいろなまちづくりの取り組み、来年の新たな事業展開、新たなコラボ事業を検討されている方と、様々なお話を発表して頂き、意見交換をしました。
・ ひしこ押し寿司について
※ ひしこ押し寿司・・・「ひしこ」とはカタクチイワシの東京下町の呼び名。
カタクチイワシのひしこ押し寿司は日本初で、金高さんの長年の研究の結果、どうしたらイワシ独特の生臭さを除去できるかという最大の課題を克服し、自社独自の製法でイワシを美味しく召し上がれるひしこ押し寿司を作りました。
金高さんがひしこの押し寿司をつくった理由の中には、地域の衰退が嫌だった、ということがあったそうです。金高さんに何ができるか考えた結果が、地域の海の幸を使うことでした。更に押し寿司にした理由は、家庭の主婦でも作れるようにとの配慮から。
今回のさくら塾には、参加者ひとりひとりにこの「ひしこ押し寿司」が振るまわられ、皆さんその美味しさにびっくりされていました。私もいただきましたが、イワシの生臭さもなく、身がしまっていて、これが本当にイワシかと思う程です。
また、2009年の2月18日には、イワシのフィレにピーナッツをつけた商品が新発売されるそうです。金高さんの開発される新しい味が今から楽しみです!
・ こどもあしたプロジェクトについて
文化を通して、まちづくりをしたいという理念のもと、プロジェクトを開始。
・ いきいきとし温かい人のつながりのあるまちをつくりたい
こどもが育つまちには、声を掛け合う知り合いがたくさんいてほしい。良いことをした時にほめてくれる人、間違った時にいさめてくれる人。まちのなかに「その子」を知っている人がいっぱいいて、その人たちの考え方や生き方にもまれながら育てば、温かい心を持った大人になれると思う。
そして、こどもにはエネルギーがあり、創造力がある。こどもの力にふれたおとなはうんと元気になれる。だから、わが子、わが孫以外のこどもとたくさん出会ってほしい。
・ 文化を通した出会いの場をつくりたい
演劇・音楽など、さまざまな舞台に出会い、誘い誘われて出かけていく。新しい出会いを創造するために文化的な催しを提供したい。
今年、「森はいきている」というオペラを上演した。今までのオペラのイメージを覆すようなユニークなもので、小学生からおとなの方まで、たくさんの感想をいただけた。(おもしろかった、またみたい、うたを覚えた、分かりやすいオペラ、心のこもった素敵な演技、構成の素晴らしく感動した、人の温もりのある温かい舞台に元気をわけてもらった、等)
その中には、ゲームを音も消さずにしていた人や、飲食をしていた人がいたことに驚いた。こどもなりにもマナーをもって欲しい。という感想もあった。今のこどもたちは、ゲーム、CGなどのバーチャルな世界で生きている。こどもたちには、心を揺さぶられるような舞台をみせていきたい。温かさを伝えていきたい。そう、山本さんは仰っていました。
・ こどもあしたプロジェクトシールについて
シール台紙1枚を500円で販売。その売上を「こどもあした基金」にプールしていく仕組み。
このこどもあしたプロジェクトシールを広めるには、どうしたら良いのかを、皆さんと検討し、下記の様な意見か挙がりました。
・ 商品にそのシールを貼ることによって、果たしてこのシールが何なのかを理解してもらうことが大事。
・ ベルマークくらいの認知度がやはり必要。
・ コンセプトはどうするか。消費者の理解を深めて、販促に結びつけるか、そうすれば企業が申し出てくるのでは。
西さんは、こみゅにてぃさろん佐倉茶屋にて毎月1回、参加費300円で、アコーディオンサークルの活動をしています。
2009年4月12日(日)には、しづ歌の集いの会主催の“田ノ岡三郎スプリングコンサート”が開催されます。会場に来られる方は60代以上。演奏者は息子みたいなもの。毎回120名が来られ、その中の80名はリピーターだそうです。
演出者は、車代だけでも、気軽に来てくださる。障害者のためのコンサートなど、ボランティア的にもコンサートを行ってくれるという。
・ ワーカーズコレクティブ風車とは
“風車”は、学校に行かない子供や仕事に出ていない若者の親の会から生まれました。働くメンバーは、ひきこもり体験者やハンデのある人とその親たちです。個人を訓練して型にはめていくのではなく、病気や障害も含め、その人のありのままが認められ尊重される。そして、今のままで、できることを一人ひとりが持ち寄ることで作っていく、そんな職場があったらどんなにいいだろう――そんな思いから出発しました。
今働いている人も、働いていない人も、未来に希望が持てる社会を目指して。
・「もうゴミは出さない!使い捨て食器NG!」を広げたい
お皿のリユースをするfuunetという会社を立ち上げた。発足したのが12月上旬で、まだ始めたばかり。全国各地で開催されているイベントで飲食に使用されている食器はほとんどが使い捨て食器です。イベント時に排出されるゴミの70%はこれら使い捨て食器と言われており、紙のお皿を使用するならば、是非予算をとっていただいて、リユース皿を利用していただきたい。最終的には、風車のメンバーに時給を出せるように、企業の広告もとれるようにもなりたいと、お話して下さいました。
印旛沼は、今はもう子供も近付かない沼になってしまった。
印旛沼エコツーリズムなど、市民にアピールできるような活動を行っていきたい。
・ 印旛沼自転車道サイクリングマップについて
佐倉市から印旛郡栄町を繋ぐこのコースには、色々な史跡が点在している。コースを走ってみると、改めて地域が印旛沼で繋がっていると実感することが出来る。ここを「水を通した交流の場」にしようと考えている。また、コースは歩行者のことを考え、安心できるようなコース設定を行う。やはり、歩いて楽しくないとリピーターがつかない、そういうソフト面も大切にしていかなくてはいけない。これからは、バイオトイレの設置もと考えている。
前回のさくら塾の講師をしていただいた、大久保靖夫さん(NPO法人栄町観光協会 理事長)を訪ね、水を通した交流を行うために、姉妹提供をしようという話しになった。
このような事例もあるのだから、さくら塾を何らかの形で、団体化してみてはどうだろうか。実は今、広域のファウンドを創設したいと考えている。
さくら塾を基点として、グローバルな組織(公益団体)作りをしていただきたい。
以上6名の方に今回はお話をしていただきました。
様々の分野、視点からの意見交換は、やはり『さくら塾』ならではだと思います。また来年も、更なるパワーアップしたさくら塾を目指して頑張りますので、どうぞ宜しくお願い致します。一年間、有難うございました!
---------------------------------------------------------------------------------------------------
■さくら塾フォーラムとは?
産官学民色々な立場の参加者が分け隔てなく自由に意見を出し合える、それがさくら塾フォーラムです。参加希望者は随時受け付け中です。
美味しいお茶を囲みながら、真剣にそして楽しく佐倉のまちづくりを話し合いましょう。
日時 : 毎月第4水曜日 18:30より ※途中参加大歓迎!
参加費 : 500円(お茶代+軽食代込み)
参加方法 : 席数に限りがありますので、メールやお電話にてご予約を必ずお願い致します。sakura@com-j.jp
さくら塾事務局・株式会社高千穂ネットワーク(事務局委託先)TEL. 043-486-1101
場所 : こみゅにてぃさろん佐倉茶屋 千葉県佐倉市田町76-1 (国立歴史民俗博物館前)http://www.com-j.jp/chaya/access.html
※お車でお越しの際、高千穂ネットワーク店頭、又はお客様専用駐車場をご利用ください。
STaD TV webは「まちづくりメディアSTaD」誌面との融合型映像配信サイト!北総エリアのまちづくり情報をお届けします。
佐倉を学ぶ:『2008年のまちづくりトピックス』~第73回さくら塾フォーラム~ | トピックス | すたっとTV
まちづくりコラム
金高さん
大場さん