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すたっとコラボレーション「佐倉市政への期待と参加」vol.1 2007年2月

2008/09/15

4月22日は、佐倉市長選挙および佐倉市議会議員選挙の投票日です。私たち市民にとって、最も身近で重要な選挙を前に、有権者と運営を担う佐倉市選挙管理委員会にお話を伺いました。

佐倉市選挙管理委員会にお話を伺いました。佐倉市選挙管理委員会 田中和仁事務局長
● 選挙の概要と取り組みについて

 今春は4月8日に千葉県議会議員選挙、22日には、市民の皆さんにとって一番身近な佐倉市長選挙および市議会議員選挙が予定されています。市長、市議選については、私ども選挙管理委員会で、立候補者の受付から当選者の確定までを行います。まずは違反のないクリーンな選挙で、有権者に結果を早く正確にお知らせできるよう、滞りなく開票事務を進める為、職員や補佐員との手順確認や情報交換を深め、気を引き締めて運営にあたりたいと思います。

● 選挙の啓発運動「佐倉市明るい選挙
  推進協議会」について

 「佐倉市明るい選挙推進協議会」は、選挙の啓発を目的としており、選挙前には街頭で投票を呼びかけるPR活動や選挙の大切さを伝えます。推進協議会の委員は60名。行政に関心の高いボランティアで構成されています。昨年は、初めて臼井ふるさとにぎわい祭やユーカリフェスタのイベントにも参加し、多くの方に選挙の重要性を認識して貰えるような活動もさせて頂きました。また、市内の学校に呼びかけて選挙啓発のポスターを募集。標語については過去最高の131件の応募を頂き、推進協議会の皆さんにも審査に参加して頂きました。熱意を持って選挙運動を支えて下さっている推進協議会の皆さんとともに、選挙の重用性を市民に伝えていきます。

●投票率の現状について

 佐倉市における選挙の投票率は低く、前回は市長選、市議選ともに60%を下回りました。棄権理由は「用事があった」「関心がない」が大半を占めます。期日前投票があるのにも関わらず棄権なので、やはり如何に関心を持って頂けるようにするか、選挙の重要性をどう訴えていくかが私どもの役目だと考えています。若者の政治離れも大きい。選挙は、家庭を持って初めて行政に関心が沸くのかもしれませんが、今後、高齢者が増える中でどれだけ住みよい街を作るのか、若者を含めた有権者の方々が、佐倉市政に興味を持ち、チェック機能を働かせ、健全な地方自治体を作り上げる礎の存在になって頂きたいのです。

「手づくり工房さくら」藤尾 治館長

 私は選挙前に関心を高めるというよりも、日頃からのお付き合いの中で、会話のキャッチボールができる方を重視しています。特に市議会議員の方は身近な存在で、日頃から私たちの意見に耳を傾け、市政に反映して下さる方を選びたいです。
 私は佐倉TMO事業の空き店舗活用で誕生した「手づくり工房さくら」の館長を務めて、約4年。これまでスタッフの皆さんに支えられて務めてきましたが、空き店舗活用の店がもっと近くに沢山あって連携がはかれると、より効果を発揮できるのでないかと思います。また、毎日通っていると新町通りの現状も見えてきます。車の交通量が多く、一方で歩行者が非常に少ない。工房の存在も知らない方が多いですね。私たちのボランティア活動について、周りの人々からもっと理解を得られると、協力者が増えるのでないかと思います。
 私自身は40年前に佐倉市に越してきて、歴史ある旧城下町の魅力を実感していますが、閉鎖的な部分も感じています。議員になる方には、新住民の意見も聞いて頂き、高齢者も喜んで受け入れできる明るい住み良い街にして頂きたい。市の財政は厳しいと聞きますが、マイナス意識でなく、積極的に市政を引っ張って頂ける舵取り役を期待します。

佐倉野草会 松平喜美代顧問

 やはり大切な自然、大切な文化財、市民の生活を守ってくれる方で、公約をきちんと実行する候補者を選びたいですね。
 佐倉市は古木が多く、保存樹林も他市町村に比べて多いです。古木をどのように守っていくか「落ち葉が多いから木を切って」と頼む市民もいますが、昔は木の恩恵をよく理解していたので、そのお礼に落ち葉掃きは当たり前でした。緑の多い佐倉市ですから、生活の場と自然散策のできる場が隣り合ってもいいですね。既に用地を取得している仮称「佐倉西部自然公園」では、道を整備せず、人、動物、植物が共存できる場にして欲しいものです。専門の知識人とよく検討を重ね、失敗のない公園作りを行って欲しいですね。
 緑を壊すのも市民であり、文化を壊すのも市民、市民個人の所有物なのでどうしようもないというのがこれまでの考え方だったかもしれませんが、市民と土地所有者の意識向上の場を設けて頂きたい。そして議員になる方には、まず、どこに大切な自然や埋蔵文化財があるかを把握して頂きたいですね。そして「緑と文化のまち佐倉」を行政と市民が一体となって、大切に守り続けていきたいです。

NPOニッポンランナーズ 亀野陽太郎クラブマネージャー

 特色のある自治体運営が求められている中で、今回の選挙には高い意識を持っています。候補者の主張をしっかりと聞いた上で、意思を込めて一票を投じたいと思います。そして当選者には、当選がゴールでなくスタートであることを絶対に忘れないで頂きたいです。
 佐倉市では、佐倉朝日健康マラソン大会など、市民の健康増進を目的としたイベントを多く行っていますが、一つ一つが単発のイベントで終わっているのが残念です。横の連携を深め、同じ目的意識を持って有機的に組み合わされば、もっと広がってゆくのでないかと感じます。スポーツ振興に限らず健康、教育、環境など、様々な分野でブレることのない明確なメッセージを発信していくことを市政に求めます。
 自然、文化、歴史、スポーツなど、佐倉には多くの財産があります。気が付いた人たちが出来るだけ多くの人にその良さを伝えていく必要があります。子どもたちに伝えていくのも大切です。そのような積み重ねで市民一人一人が心から「佐倉は良いよ」と、自慢できるようになれたら素晴らしいと思います。

NPO子どものまち 中村桃子代表

 NPO団体として活動していて、行政に支援をお願いする際、民間や市民団体でも佐倉市の目指すまちづくりと合致している活動であれば、積極的に支援して頂きたいと思います。行政が全てを行うのでなく、民間や市民が主体的に行っていれば、市の政策の一つとして考えてもいいのではないでしょうか。私たちの活動の中で、子どもたちが好きな仕事をすることで、主体的にまちづくりに参加するイベント「ミニさくら」があります。子どもたちが仕事を通してミニさくらという街と自分との繋がりを実感して、自分が街の一員であるという意識を持ち、自分の街をもっと面白く、良いものにしようと実現していく過程を見るのは楽しいです。現実の街でも、同じように意識を持ち皆で共有できたら、まちづくりもきっと楽しく有意義になると思います。
 子どもにとって住みやすい街は、お年寄りや障害者にも暮らしやすい街だと思います。世代を問わず一人一人が、生き生きとその人らしく生きることができる街であって欲しい。私たちもそのような街を子どもとともに作りたい。子どもが夢や希望を持って輝けるような地域社会を、行政と一緒に目指していきたいです。

20歳の有権者 和田優里さん

 20歳になって政治に参加する権利と義務を持つことで社会参加が出来るようになりました。一番身近な選挙なので、自分の考えに近い、公約どおりの仕事をしてくれる候補者を選び、佐倉市に生まれ育った者として、一票を無駄にしないようにしたいです。