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すたっとコラボレーション「新・佐倉市長に聞く!」vol.1 2007年6月 

2008/09/17

佐倉市では4月22日に市長選挙が行われ、新市長が誕生しました。選挙前にすたっとでは「市政への期待と参加」と題して、市民の皆さんからの多岐に渡る声と要望を含めて、蕨和雄佐倉市長にお話を伺いました。

蕨和雄佐倉市長が市民の皆さんの質問にこたえます。

蕨 和雄 佐倉市長

●市長就任の気持ちを改めてお聞かせ下 さい。
 現在、各部局から引き継ぎを受けていますが、非常に色々な問題が山積しており、一つずつ解決していかなくてはいけないという気持ちでいっぱいです。
 また、市民の皆様の期待に応えるために、私がいかに働いていくか非常に重責を感じております。

●まちづくりへの取り組みをお聞かせ下さい。
 やはり現在、佐倉市に住んでいる人達が、また、生まれ育ち学んで働いている人々が、そして移り住んできた人達が、本当に佐倉市に住んで良かったと、佐倉が自分の故郷だと実感できるようなまちづくりを行うのが大きな目標です。
 特に佐倉市は、少子高齢化が急速に進んでおり、沢山の市民から不安や悩みを多くお聞きしましたので、その思いを取り除いてさしあげたい。お年寄りが生きがいを持って暮らせる世の中で、これまでに蓄えた知識や貴重な経験を若い人達へ引き継いで頂き、その若者がやがては佐倉市の繁栄のために貢献できるような社会を作りあげていきたい。
 そのためには第一に、安心できる少子高齢化社会における福祉の充実、生活基盤の整備、次世代を担う青少年の育成を考えています。また今後、更に高齢化が進み福祉への財源不足が予測されますので、地域産業の活性化をはかって財源の確保に努めていきたい。
 短期的には今後、予定されている色々な事業を市民と行政、議会が一体となって第三者機関を設立し、事務事業の優先度を選択確認していきます。そして不要不急の事業については、中止または廃止して財源の安定的な確保をはかりたい。
●スポーツ振興について展望をお聞かせ 下さい。
 優れたリーダーである金哲彦さんが設立されたNPO法人ニッポンランナーズでは、芸術を楽しむようにスポーツを楽しみ、心豊かに毎日を健康に過ごすために多くの皆さんと活動されている様子を耳にし、実際の活動を目にすることも多いです。
 ニッポンランナーズの皆さんには、佐倉朝日健康マラソンを始め、市内のスポーツイベントに協力と参加を頂いており感謝しています。
 佐倉市には、金監督や佐倉アスリート倶楽部代表の小出義雄監督、千葉県体操協会の会長でいらっしゃいます梶原義實さんなど、優れたスポーツ指導者が多くお住まいです。そのような皆様が市民の健康づくりを支援して頂けることは、大変有難く心強いことです。
 市としても皆様と手を取り合い、ご指導を頂きながら、陸上は勿論、総合的なスポーツ振興の充実をより一層はかれることを願っています。

●旧城下町の活性化について取り組みを
 お聞かせ下さい。
 まず、中心市街地が衰退した理由を解明していくことが必要だと考えます。佐倉市の中心部である新町通りが賑わってくることは、市全体に与える影響も大きい。新町通りの道路整備やお客様が訪れやすい環境づくりを考えていますが、やはり市民協働で住民の皆様がどのように考えていらっしゃるのか、十分に話し合いを重ねた上で、活性化に向けて邁進していきたい。
 空き店舗対策については、所有者が高齢になられているケースも多いと思いますので、活用したいという方がいらっしゃれば、話し合いを進めて有効利用をして頂くと、より活性化に繋がると思います。市としてもバックアップしていきたい。
 佐倉市の城下町の雰囲気は私自身も好きな光景です。歴史遺産が沢山あるのにも関わらず、有機的に繋げて活用できていない面もあるので、連携ができるといい。今年は特に日米修好通商条約が締結されて150周年にあたりますので、市立美術館で関連展示を行うなどして、佐倉市の魅力を市内外に発信し、広報活動にも力を入れていきたいです。

●自然環境の保全についてはどのように
 お考えですか。
 自然環境の保全は、極めて大事なことです。田園地帯を見れば、国の品格がわかるとも言われており、人身に与える影響が非常に大きいと考えます。
 美しい河川や田園、建造物などを美しいままで維持していくことは、人々の心に与える影響も大きいと感じますので、できる限り自然環境の保全に努めていく所存です。

●市民協働の在り方についてどのように
 お考えですか。
 子どもは地域や社会の宝として、地域で温かく見守られながら、地域の風土、文化、歴史等、健全な成長の糧とできるような環境を作っていくことは、私達の責務だと考えています。
 地域の子育て支援システムの整備は、公約にも掲げていましたので、個人は勿論、NPO団体の皆さんとも連携をはかりながら、前向きに支援させて頂きたいですし、協働型の市政運営を進めていきます。

●最後に市民の皆様にメッセージをお願い
 致します。
 市職員と一緒に市民の目線に合わせ、積極的に市民に歩み寄る行政の推進をしていきたいと思っています。市民の皆さんの笑顔を見る喜びを職員と共有しながら、市政運営に邁進していきますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 多くの市民の期待を背負って市長に就任した蕨和雄佐倉市長。佐倉市が抱える課題は多く、新しい市政の舵取り役への期待は大きい。しがらみのないクリーンで利権とは無縁の姿勢を貫き、市民協働による政治の実現を目指す今後の取り組みが注目されます。