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すたっとコラボレーション「佐倉の観光を考える」 2006年8月 

2008/09/12

ちばDC(デスティネーションキャンペーン)をご存知ですか? JRグループ6社と地方自治体、地元観光関係者がタイアップして、千葉県への旅客需要を高めようとする一大観光プロモーション事業です。キャンペーンは、来春スタート。ちばDCを契機に私達の住む町、佐倉の観光を考えてみましょう。

●佐倉市役所商工観光課 小那木 忠男さん(佐倉市DC協議会)

「観光資源から感動を与える観光資源へ」

佐倉市役所商工観光課は、佐倉市DC協議会のリーダー的役割を担っています。佐倉市では、ちばDCを一つのきっかけ作りに、佐倉市の観光の活性化に繋げていきたい考え。ちばDCでの取り組みは、キャンペーン期間の開催にあたる市民さくらまつり、佐倉チューリップまつり、佐倉・時代まつりを単独行事でなく、佐倉の春を彩る「佐倉の春まつり」と題し、ワンセットでプロモーションを展開する予定。期間中はおもてなしの心を大切に、JR佐倉駅前や旧城下町の商店街にチューリップやパンジーなどを植える花のお迎えと、案内所では手荷物の預かりサービスやガイドボランティアを置いて、旧堀田邸や武家屋敷を始めとする町の名所案内を行う計画です。
 佐倉は歴史と自然の溢れる町。歴史を感じながら、城址公園の新緑、紅葉散策を楽しんで頂いたり、夏以降は印旛沼で漁業やカヌー体験、里山での自然体験など、佐倉の自然を活用したモデルツアーも計画。都会では味わえない感動を佐倉の観光ツアーとして打ち出しアピールしていきます。
 佐倉の観光が伸び悩む中、ちばDCをいいきっかけとして佐倉の観光資源を外にどのように発信していけばいいか、モデルを形成できたらと考えています。点在する名所を活用し、ソフト面を充実させ、更に感動を与える観光資源にする為の仕掛け作りを整えていきたいと思います。その為にもDC協議会のメンバーを拡大し、色々な立場からの意見を交えながら、同じ土俵の中で佐倉の観光の在り方を探っていきます。

●JR佐倉駅 高知尾 貞夫駅長(佐倉市DC協議会)
「おもてなしの心が大切」

ちばDCのキャンペーン期間だからといって、急に「観光」を意識して短期間で取り組んでも意味がありません。観光は、佐倉市民一人一人のおもてなしの心が大切。お客様が佐倉に降り立った時「ようこそ佐倉へいらっしゃいました」というおもてなしの心を皆が持っていれば、それだけで大きな観光資源だと思います。
 日頃からそこに住む人達の意識が大切で、人柄や土地柄がいいと「いい所だな、また来てみたいな」と自然に思うものです。観光地と名高い地域では、そういったおもてなしの心が随所に生きています。
 JR佐倉駅では、構内美化に務めるとともに駅員がお客様に尋ねられても答えられるよう、佐倉の旧跡・名所などを学んでいます。やはり佐倉は歴史の町ですから、史跡巡りに訪れる方が多いのです。当駅社員自らが町案内役の意識で取り組み、訪れた人が「いい町だな、住んでみたいな」と感じて、将来的に佐倉に住む人が多くなったら本望ですね。
 私達JRも春には恒例の「駅からハイキング・城下町佐倉お花見ハイキング」を予定しています。佐倉の桜を楽しんで頂けるよう、より一層のおもてなしの心でお客様をお迎え致します。

●文化財ボランティアガイドの会 福山 重雄会長
「ガイドが佐倉の観光資源の一つでありたい」

佐倉市には、佐倉を訪れる人達に佐倉の魅力を伝える為、旧堀田邸、武家屋敷、順天堂記念館などの案内を務める文化財ボランティアガイドの会があります。三館には土、日、祝日にガイドが常駐し、希望があれば平日でも訪れた人達に無料で案内を行っています。予め予約を受けた団体にも対応しており、この日は埼玉県から郷土研究会の団体、約60名が見学。会長の福山さんもガイドに立ちました。「ガイドだからといって説明だけすれば良いというわけでなく、来る人の目線や要望に合わせて話をする事が大切」、「�歴史・文化・自然のまち佐倉�の印象に誘われて来られる観光客の思い出作りをお手伝いする活動」が、福山さんの持論。ボランティアガイドの会の会員は約50名。おもてなしの心を大切にしながら「佐倉は良い所ですね。また来ます」「佐倉が好きになりました」と言われる様なガイドを目指して日々、ガイドの技術、知識の研鑽を行って、来街者をお待ちしています。
三館の中でも特に国の重要文化財に指定された「旧堀田家住宅」には、歴史ファンだけでなく伝統的な和風洋式で建築された明治期の旧大名家の邸宅として、建築関係者や建築学科を専攻する学生などが学習目的に来館する事もある。建造物の希少価値は勿論、何よりも佐倉には素晴らしいガイドがいるから佐倉に行きたいと言って貰えるよう、ガイドが佐倉の観光資源となる事を目指して、今日も多くの人達に佐倉の魅力を伝えています。

ちばDCと聞いてピンと来ない方も「そうだ! 京都へ行こう!」というフレーズのCMは耳にした事があると思います。来春には千葉県版がスタートします。今回、登場して頂いた皆さんに共通していたのは「おもてなしの心」。私達市民一人一人の意識で「そうだ! 佐倉に行こう!」と思って貰えたら素敵な事ですね。