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いきいきライフ

いきいきライフ「酒々井やすらぎ工房」vol.2 2008年12月

2008/11/30

酒々井やすらぎ工房の大野会長にインタビュー。活動への思いや今後の抱負について、お話を伺いました。

蔓で編んだ籠、ジュズダマのネックレス、センニチコウのドライフラワーなど、材料は全て酒々井の里山で収穫したもの。荒廃した山を本来の姿に戻そうと里山の手入れを行っているうちに、木の実や草花といった自然素材を活かして何か作れないかとの思いから、サークル「酒々井やすらぎ工房」が発足しました。 
 メンバーは女性が中心で、里山では様々な花と農作物を栽培。イネ科の植物ジュズダマは、乾燥させた後に芯を取り除き、糸を通してネックレスやブレスレット、ストラップにします。ジュズダマだけでなく、カラフルなウッドビーズを織り交ぜるのがポイント、色彩豊かな可愛い小物に生まれ変わります。また、子どもの頃よく遊んだというお手玉にも活用。掴んだ時の感触とジュズダマならではの優しい音が魅力です。センニチコウ、バニーテール、ベニバナなど、ドライフラワーに最適な草花は、色合いも美しくブローチやリースに変身、畑で咲く姿とはまた異なる魅力を放ちます。伐採した竹を利用し竹炭や竹酢液を作るのは、会長の大野廣さん。秋を代表する素材、蔓の採取や木材加工は男性が担当し、女性メンバーにとっては心強い存在です。アケビやフジの蔓で編む籠や里山から切り出した木材を加工して絵を描く板絵などは、大野さんとメンバーの共同作業で誕生した作品です。
 「自然の素材は手にも優しく、気持ちもやすらぐ」と、魅力を語るメンバー。皆さんの作品は町内の観光施設で販売されており、収益は鍬や鎌の購入といった里山環境整備の経費に当てています。自然からの贈り物は、自然に還元するのが基本。やすらぎ工房は、11月15日、16日に開催される「酒々井町ふるさとまつり」にも出展し、作品の展示販売を行います。ぜひこの機会に作品を手に取り、自然の息吹を感じてみませんか。自然を慈しむ皆さんの手によって送り出された作品たちは、きっと心やすらぐひと時を運んでくれます。

(問)酒々井やすらぎ工房
会長 大野さん
TEL 090(1696)1904