幼稚園のホールから聞こえてくる園児達の声。
公演活動真っ最中! 酒々井町のサークル「人形劇ばんばん」の公演を取材しました。
公津の杜幼稚園での公演の様子をお届けします。
早朝から、公津の杜幼稚園のホールで公演準備を行っているのは「人形劇団ばんばん」の皆さん。メンバーは酒々井町在住のお母さん達で、作ることや演じることが大好きな方ばかり。学生時代に演劇部に所属していた方や保育士経験者など様々な顔ぶれです。酒々井町の中央公民館で毎週火曜日に活動。メンバー全員が仕事を持っていますが、火曜日だけはサークル活動の時間を設けています。約半年間を練習、秋から3月までを公演期間にあて、町内を中心に公演活動に励んでいます。取材に伺った2月は、保育園や小学校等で毎週公演。この日の会場は公津の杜幼稚園。メンバーは音響や立ち回りの確認、発声練習を行って公演に臨みました。演目は「三びきのやぎのがらがらどん」。約半年練習してきたものの、多忙なメンバーが全員揃う日は少なく、本番で初めて全員が揃い演じることも多いそうです。物語は、大・中・小の三匹のやぎが、おいしい草を求めて山に向かいますが、山にはトロルと呼ばれる怪物が棲んでいるというもの。始めに小やぎが登場すると、子ども達から歓声があがり、やぎが橋を渡って山に向かう場面では「頑張れ〜!」と、自然にエールが沸き起こりました。演じ手と受け手のライブ感は、人形劇ならではの醍醐味。迫力満点のトロルの登場では、思わず泣き出す子もいました。園児達の様々な反応の裏側では、黒子に扮したメンバーが寝転びながら照明を当てる姿や、確認し合って太鼓を叩くなど、息の合った演技が繰り広げられています。時にはセリフを忘れてしまうこともありますが、その都度メンバー同士のフォローで乗り越えてきました。子ども達の笑顔と輝く目に支えられてきた約15年。「保護者の皆さんには、お話の世界に夢中になって、一喜一憂するわが子の後ろ姿を見て色々な発見をして欲しい」と代表の山口さんは語ります。
子ども達の輝く表情が一番のエネルギー源。将来、子ども達が大きくなり、町で偶然会った時に「ばんばんのおばさん」と、声をかけて貰えるような地域に浸透した活動を目指しています。人形劇の楽しさを味わいたいという方、演じる仲間も募集中です。
(問)酒々井人形劇団ばんばん
代表 山口さん
3043(496)7380
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