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いきいきライフ

いきいきライフ「佐倉太鼓衆 櫻太鼓」vol.2 2006年9月

2008/09/21

夏真っ盛り! 各町内で夏祭りが行われ、盆踊りの太鼓の音が響きます。この時期、市内だけでも30ヶ所は巡るという佐倉太鼓衆櫻太鼓。皆さんの練習を取材しました。

代表の坂田さんにお話を伺いました。

夜、小学校の体育館に並ぶ無数のタイヤ。太鼓代わりに叩く練習用のタイヤです。櫻太鼓は今年、結成して26年。小学生〜60代の方まで約70名の会員数を誇り、毎週水、木、日曜日の週3日を練習日にあてている精力的な団体です。毎週木曜日は、佐倉市の西志津小学校体育館での活動。「宜しくお願いしま〜す!」元気な挨拶から練習がスタート。私達取材陣に対しても「お疲れ様です」と、すれ違う度、会員一人一人から自然に声がかかる程、礼儀正しい会です。準備体操で体をほぐした後は、夏祭りに向けて盆踊りの曲を練習。どの地域でも対応できるようにと、盆踊りの曲だけでもレパートリーは20曲を数えます。練習では、指導員と呼ばれる若手リーダーが個別に会員を指導。腕の振り上げ方や強弱のつけ方、打ち手の入れ替わりについてまで、ステージを常に意識しながらの練習です。指導員は約10名。「若い人達に役職を持って貰う事で、意識を変えて会をリードしていって欲しい」と語るのは、発足時からの会員であり、会の代表でもある坂田敏雄さん。現在は、総監督として練習を見守ります。初心者、太鼓の置き方、篠笛といったチームに別れてのパート練習や課題曲の演奏も行われました。櫻太鼓は、地域を題材にしたオリジナル曲作りに積極的に取り組んでおり、今では大半が地元・佐倉にちなんだ曲。それが、会自体のオリジナル性にも発展し、多くのファンの心を掴んでいます。佐倉を題材にした曲は地域にも浸透。佐倉・時代まつりや臼井ふるさとにぎわい祭、佐倉朝日健康マラソンなど、地域イベントで活躍する姿も恒例となりました。この日は、そんなステージでも披露される「佐倉駒」や「太鼓衆参上」といったオリジナル曲を、確かめるように繰り返し演奏していました。
午後7時から数名で始まった練習は、時間が経つにつれ仕事帰りの会員なども駆け付け、徐々に人数が増えていき、練習が終わる頃には約30名が参加。冷房設備のない体育館では、一曲演奏するごとに汗が噴き出し、館内はあっという間に会員達の熱気に包まれます。練習の合間を見て外で涼をとり、汗をぬぐいながら会員同士お喋りを楽しむ姿も見られました。活動を通して、そんな世代を超えた交流ができるのが何よりも楽しいと語る会員もいます。
今年発足26年。数名で始まった会も現在では、佐倉市を始め、酒々井町、四街道、八千代、千葉市など、近郊からの会員も増え、人気の団体となりました。そんな櫻太鼓の原点といえるのが、夏祭りでの盆踊り太鼓。初心を大切に、自分達が打つ太鼓の音で気持ち良く踊って貰いたいと語る会員の皆さん。この夏は盆踊りの太鼓の音にも耳を傾け、佐倉太鼓衆の心意気をぜひ感じて頂きたい。
(問)佐倉太鼓衆櫻太鼓 代表 坂田敏雄さん
043(489)2735