今年度、創立20周年を迎えた佐倉市立山王小学校。記念誌作りに励んだPTA会員「20周年記念誌制作委員会」の皆さんに、PTA活動について伺いました。
佐倉市立山王小学校が創立20周年を迎えたことを機に発足した「20周年記念誌制作委会」。メンバーは、各々の思いのもと自主的に参加した7名のお母さん達。子ども会役員や広報紙委員の経験を持つ髙原牧子さんがリーダーシップを取り、5月から記念誌作りが始まりました。予算交渉から企画、取材、原稿作成、レイアウトに至るまで全て自分達で行い、記念誌のテーマは子ども達が育ったまち・山王学区が、心の故郷になることを願い「ふるさと」に決定。山王の歴史を辿る取材には、地域の方のもとへ全員で赴き現場で感じた思いを共有しました。制作過程でメンバーの個性も見出されパソコンが得意な人、企画やデザインに優れた人など、個々の力が結集され一つの大きな力へと変わります。毎週開催される編集会議には、メンバーの手作り菓子が登場し歓声に包まれます。皆が高い集中力で臨めるよう、会議は事前に終了時間を設定して開き活発に意見を出し合って内容を検討。見直しが生じると、徹夜で原稿作成やデザインを起こし直すこともあり、仕事さながらの印象です。皆が労力を惜しまずベストを尽くすことができるのは「山王小の良さを伝えたい、良いものを届けたい」という志が一つだからこそのこと。そして、約半年の制作期間を経て昨年末に記念誌が発行。校歌誕生秘話や地域の歴史、歴代教諭、卒業生寄稿など、メンバーが意欲的に取り組み自信を持って送り出した32頁の「20周年記
念誌」が完成しました。
PTAという土俵の中で記念誌作りに励み、ともに悩み喜びを共有したメンバーは、充実感に満ちています。そして、記念誌発行後もかけがえのない仲間であり、既に新たな夢を描いている様子。親が生き生きと毎日を送る姿は子どもにも伝わり、家庭に笑顔が溢れます。子どもの学年が異なる親同士の交流は、これまでになかった人との繋がりをもたらしました。試行錯誤の連続の中、何度も壁にぶつかりその都度、魔法に似た底力を発揮し乗り越えてきた自分達を「魔女」と称するメンバー。7名の魔女は、PTA活動で「仲間」という宝を手にしました。
(問)佐倉市立山王小学校20周年記念誌制作委員会
委員長 髙原さん
TEL 043(483)2688
