毎週木曜日、酒々井町では「アッタくん」という名の子ども教室が開かれています。教室を通して子ども達が多くの人と出会い、楽しい発見があるようにと願いを込めて「あった!」の喜びを名前に用いたもの。11月の教室を取材しました。
子ども教室「アッタくん」を運営する順大生たちの反省会を取材しました。
毎週木曜日の午後、京成酒々井駅近くにあるB-Net子どもセンターには、ランドセルを背負った子ども達が続々とやってきます。学校帰りに駆けつけてきた子ども達が大半。迎えるのは、順天堂大学さくらキャンパスの学生達です。
B-Net子どもセンターは、現役の順大生約15名が企画運営しているNPO団体。ボランティアに興味がある、教員を目指している、子どもが好きという学生が主に参加しています。約10年前、イベントを通して地域での異年齢交流の必要性を感じた順大生が立ち上げたもので、現在ではNPO法人として活動の幅を広げています。柱は「子ども達の居場所づくり」。毎週木曜日の「アッタくん」他、火・水曜日には「放課後子どもプラン」と題し、行政・学校・地域と連携して小学校の体育館を会場に子ども達と交流をはかっています。
「アッタくん」は、B-Netの事務所兼活動拠点である町内の一軒家が会場。この日は1年生から中学生までの45名が集まりました。子ども達は着いた途端「マサ」、「だいちゃん」といった学生達の愛称を呼びながら、学生のもとに飛び込んでいきます。子ども達にとって学生は、遊んでくれる優しいお兄さん・お姉さんであり、100%甘える事が出来る存在です。庭ではキャッチボールやドッジボール、バドミントン、室内ではお喋りを楽しんだり宿題を行うなど過ごし方も様々。途中、歩いて5分程の公園に出かけました。子ども達を外に連れ出す時は細心の注意が必要、公園遊びは学生の人数が多い時にしか行いません。
公園では、より一層子ども達のパワーが炸裂!学生達も体当たりで遊びに応えます。陽も傾き始めた頃には、子どもも学生も汗だく。活動は午後5時で終了。保護者が迎えに来ない子どもについては、学生が自宅まで送る姿が見られました。
子ども達が帰った後は反省会です。臨む姿は子どもと遊んでいた時とは別人の表情。「公園に行く際、走る子どもが多く危ない」「与え過ぎは良くない、成長に合わせ自立心を大切にした遊び方にする」など、反省点が上げられます。保護者への連絡カードも作成しており、その子の長所・短所、最近の傾向など言葉遣いから行動まで、遊びを通して気付いた点が話し合われ、少しでも子育てに役立てて貰えたら、と知らせています。また、毎月イベントを開催。地域団体と連携して米作りや芋掘りなど、学生達のアイディアを生かした季節感溢れるイベントを行っています。
「子ども達からは、パワーを貰って学ぶ事も多い」と語る学生達。遊びを通して、子ども達が一つでも多くの「あった!」の喜びに出会えるよう、B-Net(Broad Network=広域な繋がり)の名通り地域の方と力を合わせ子育て支援奮闘中です。
(問)NPO B-Net子どもセンター
043(496)6353
STaD TV webは「まちづくりメディアSTaD」誌面との融合型映像配信サイト!北総エリアのまちづくり情報をお届けします。