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市民公益活動団体紹介

市民公益活動団体紹介「いんざい産学連携センター」 2009年5月

2009/05/01

印西市と市内にキャンパスを持つ東京電機大学が連携し、新事業の創出をはかる拠点が「いんざい産学連携センター」です。センターの舵取り役であるインキュベーションマネージャーの小松原 進さんにお話を伺いました。

千葉ニュータウン中央に構える「いんざい産学連携センター」が開設して3年。地域貢献と地域経済の活性化を重視する東京電機大学(NPO法人TDUいんざい産学官支援ネットワーク)が指定管理者となり、運営にあたっています。主な目的は産学官による新事業の創出、起業家支援、地域住民へのセミナー開催などによる情報発信です。センター内には10室のインキュベー
トルームがあり、創業を目指す起業家や大学・企業との新技術開発を目的とする会社などが入居しています。バイオテクノロジー、ソフトウエアや防犯システム開発といった多種多様な職種で、中には電機大の現役学生が経営するIT企業も入居しており、学生でありながら社会経験ができる充実感に目を輝かせます。また昨秋、入居者の中から当初の目標を達成した卒業企業が誕生。初めてのインキュベーション(孵化)に、指導にあたるインキュベーションマネージャー小松原進さんの喜びもひとしおですが、一方で卒業後に地元に定着できる受け皿が十分に整っていない現状を課題にあげます。 
 小松原さんがマネージャーに就任して一年。早稲田大学理工学総合研究センター客員研究員や企業アドバイザーの経歴を持ち、就任後は運営の企画立案から携わり手腕を揮っています。昨年11月には、地域の企業や個人、大学教授、行政職員などによる異業種交流会を開始。交流会では大学の研究内容などを紹介する講演と懇親会を実施しており、多分野における最先端技術の情報を共有することで、新たな事業創出の可能性を日々探究しています。交流会から、「農業とITの融合による休耕地活用システムの開発」をテーマとした研究会も誕生するなど、新しいビジネスの芽も出てきました。「この地域には経験豊かな有識者が多く、もっと地域の人材を活かしていきたい」と話す小松原さん。2010年の成田空港並行滑走路延伸や成田新高速鉄道開通に伴い、海外を見据えた国際規模の新たなビジネス参入にも期待を寄せており、印西市の地域性を活かした新事業が産学連携センターから誕生することに夢を膨らませます。

(問)いんざい産学連携センター 
   TEL0476-46-9555