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市民公益活動団体紹介

市民公益活動団体紹介「四街道をきれいにする会」vol.2 2008年6月 

2008/08/29

5月30日はゴミゼロの日。全国的に清掃活動が行われますが、毎月継続してゴミ拾いを行っているのが「四街道をきれいにする会」の皆さんです。4月のゴミ拾いを取材しました。
会長の中村稔さんに活動への思いを伺いました。

「四街道をきれいにする会」では、5(ゴ)×3(ミ)=15で、毎月15日をゴミに対する行動日としてゴミ拾いを行っています。午前9時、軍手やゴミバサミを手に、揃いのユニフォームに身を包んだメンバーが、四街道総合運動公園に集まりました。代表の中村稔さんによる「活動の成果を確認しながら、ゴミを拾いましょう」の言葉でスタート。この日は、過去にゴミ拾いを行った南波佐間地区を中心に、国道51号線沿いを歩きます。参加者は慣れた手つきで数歩進んではゴミを拾い、収集用の軽トラックが後に続きます。以前は多い時で10台の収集車を使用したこともあり、発足5年目にしてようやく成果を感じられるようになったと、中村さんは笑みをこぼします。
同会は、国道51号線沿い東吉岡に出現した産廃堆積物に対応するとともに、市民にゴミへの関心を高めて貰おうと、平成15年に発足。同年7月に市内で活動する市民団体が団結して不法投棄の産廃や残土の撤去を求める運動を行ったことが会の基点になっています。今回で55回を数えるゴミ拾いには、NPO法人四街道メダカの会、NPO法人たすけあいの会ふきのとう、四街道サンデー木工倶楽部等、自然や福祉団体を中心とした市民団体からメンバーが参加。また、地域との結びつきを大切に、ゴミ拾いを行う地域には事前にチラシを配り参加を呼びかけていることから、自治会からの参加もありました。歴史ある農家の佇まいが並ぶ南波佐間地区では、大根の花が美しくゴミ拾いを行う参加者の気持ちを和らげます。地域の方に出会うと進んで声をかけ、活動への理解を深めて貰うことも大切にしています。道路沿いではカン、ペットボトル、コンビニ弁当の空箱等のポイ捨てが目立ち、竹やぶの中にはポリタンク等がまとまって放置、谷津田では休耕田の荒地にペット用の砂、高くそびえる残土、現在も解決されていない産廃堆積物があるため、豊かな自然が残る一方で、目を背けたくなる光景に会います。早期解決が厳しい残土や産廃問題による水脈汚染も危惧されています。放置ゴミがゴミを呼ぶため、早目の撤去を心がけ一人でも多くの監視の目を光らせることが大切とメンバーは話します。多団体からのボランティアが参加する会だからこそ、ネットワークを活かし、メンバーが各々の活動の中で、ゴミに対する意識を高めて貰うよう、色々な場で多くの市民に呼びかけています。
「ゴミを拾う人はゴミを捨てない」が会の理念。ゴミを拾って初めて目の前に落ちているゴミが見えてくる。この意識が一人でも多くの方に広がることが、郷土の環境を守ります。まずは、目の前のゴミを一緒に拾いませんか。