成田空港のエコ・エアポートの取り組みをご紹介します。
成田空港の周辺では、農業に“夢”を抱き研修に明け暮れている人たちがいます。しかも有機農業です。
有機農業の研修が始まったのは2年前。成田国際空港�(以下NAA)が、1988年に打ち出した「エコ・エアポート基本構想」をきっかけに開始されました。この構想は農業の振興が一つの柱となっており、今後の農業振興を考えた時、意欲ある次世代の担い手の育成が重要との結論に達しました。これを進めるべく�グリーンポート・アグリが設立され、NAAが応援。研修を行う土地には、NAAが所有している芝山町の土地の一部(圃場7ha)を使用しています。
講師は、農業指導の協力を引き受けて頂いた周辺農家の方々。時に厳しくそして優しい指導が印象的です。そして指導を受ける研修生は、「自然が相手の有機農業にマニュアルはなく、春夏秋冬季節ごと・畑ごと様々な違いがあり創意工夫により、様々なアプローチ方法を探す必要がある。」と感想を語ります。
また、今年8月にはJAS有機認証を取得しました。認証は「農薬・化学肥料を使用しない」「環境・衛生管理の整備」など多くの厳しい基準をクリアし、初めて受けることができる資格です。食への安心が薄れる現在、認証を取得したことにより、「安全・安心な農作物」としての信用度も上がり、空港周辺の農業振興の一助となることを期待します。
