富里高校ジャズオーケストラ部の練習風景をお伝えします。
校内に響くジャズの演奏。7月上旬、富里高校の視聴覚室では、熱心な練習が行われていました。
富里高校のジャズオーケストラ部「ザ・マッド・ハッターズ」は今年、創部20周年。公立高校では県内唯一のジャズオーケストラ部であり、昨年「全国高等学校吹奏楽ジャズコンテスト」大会でプラチナ賞を受賞するほどの実力を誇る部です。8月19日に行われる成田ふるさとまつりを始め、地域イベントにも多数参加。8月4日には、毎年恒例の一大イベント「ジャズフェスティバルinとみさと」が富里中央公民館で開催されます。この催しは、ジャズのメッカであるアメリカ・カリフォルニア州モントレーから、優秀な生徒を選抜した「モントレー・ハイスクール・オールスター・ビッグバンド」と「ザ・マッド・ハッターズ」との音楽交流イベント。モントレーの学生が富里高校の部員の家に、3泊4日でホームスティをして親睦を深めます。英語と日本語による会話は、互いの語学上達にも通じ、モントレーの学生にとっては日本文化に触れる貴重な機会でもあります。また、2日目に行われるワークショップでは、モントレーの学生が部員を指導、同年齢でありながらプロ級の腕前を持つ彼らの指導は、部員達にとって大きな刺激となっています。
「最初の音、伸ばして下さい」「入りの音がはっきりしないので、もう一回」。本番を控え、教室ではコンサートマスターの檄が飛び、その度「はい」と部員一同、声を揃えて応えます。3年生にとっては、ジャズフェスティバルが高校最後の演奏。「悔いのない演奏をしたい」と意気込みを語るのは、部長であり3年生の日改くんです。豪華なゲストと、本場の演奏に触れることができるジャズフェスティバルは特別なもの。イベントを支えるのは、3年生の保護者中心で結成された親の会、富里国際交流協会、市役所企画課等から構成されたジャズ・フェスティバル実行委員会です。2月から準備に取り掛かり、モントレーの学生の受け入れ体制やチケット販売、PRにも尽力してきました。7月の定例会では、滞在期間中のスケジュールを綿密に打ち合わせ。時間配分を巡る意見交換も活発で、それぞれの役割の中で真摯に取り組む姿勢が伺えます。「子ども達の国際交流だけでなく、ジャズのまち富里として、まちおこしに繋げたい」と、会長の小泉さんは抱負を語っていました。
本番近くになると、部員達の練習は毎日平均5時間に及びます。額に光る汗は、真っ直ぐ演奏に取り組む姿であり、底辺で支える大人達がスクラムを組んで臨む「ジャズフェスティバルinとみさと」は、この夏も熱いセッションを繰り広げます。
問)ジャズ・フェスティバル実行委員会
(富里市役所企画課企画調整室)
0476(93)1111
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