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印西チャンネル 2008年5月

2008/12/17

農産物直売所「ベジショップそうふけ」のオーナー大久保優さんに地域農業についてお話を伺いました。

マンションが立ち並ぶ住宅地に、農産物直売所「ベジショップそうふけ」があります。店主は、地元・草深で農業を営む大久保優さん。大久保さんは、会社員生活を経て30年前に心機一転、農業に従事しました。自分の畑で採れた野菜がすぐに食卓に並ぶ感動を、多くの人に味わって貰いたいと「畑から食卓へ」をコンセプトに、直売所を開設、約20年が経ちます。その間、大型店舗が続々と開店、マンション建設ラッシュで新住民が増え、まちの姿は大きく変わりましたが、一方で谷津田や耕地等の自然も広がり、都市と農村が共存する地域性を併せ持ちます。
直売所には、大久保さんの考えに賛同する約20名の地元生産者が毎日朝採り野菜を販売。千葉ニュータウンの住民や大型店舗利用客で賑わっています。また、店内には絵手紙作品を展示。地域の絵手紙サークルの作品発表の場として活用されており、季節の野菜を題材にした数々の力作が商品とともに季節感を運び、訪れた人の目を楽しませています。
後継者不足や高齢化等による農地荒廃は、地域農業が抱える共通の課題。国内食料自給率は40%を下回り、輸入食品の安全性が危惧される中、消費者には価格だけでなく、安心・安全を追求した判断基準で、地産地消の選択肢を考えて欲しいと願います。草深は市内における農業の中心地。次世代の後継者が故郷に戻り農業に魅力を感じてくれるような、環境づくりを展開していくことが必要。また、消費者自らが畑で野菜を収穫し、その場で美味しさを体感できるような観光農園創設も視野に入れ、都市と農村が共存する印西市ならではの地域農業の可能性を模索中です。
6月22日(日)には、ふれあいセンター原山店前で、大久保さんも所属する印西農産物直売組合主催による恒例の「スイカ・メロンまつり」を開催。試食や早食い競争、ゲーム大会等、楽しい企画が予定されています。生産者と消費者が直接触れ合うことのできるイベントも、地域農業の活性化に大切な要素。地元生産者が丹精込めて育てたスイカとメロンの味を堪能してみませんか。

(問)農産物直売所ベジショップそうふけ
 0476(47)2544