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ユーカリ Enjoy Style すてきなユーカリ人 | TVチャンネル | すたっとTV

ユーカリ Enjoy Style すてきなユーカリ人

ユーカリチャンネル「佐倉おはなしの会代表 田倉玲子さん」2009年5月

2009/05/01

春休みのこの日、佐倉市青菅にある学童保育所「ユーカリ優都ぴあ」では、約40名の子ども達が「佐倉おはなしの会」を心待ちにしていました。
 「佐倉おはなしの会」は、20年以上の歴史を誇り、素話でおはなしの世界の魅力を伝えています。電話をかけるとおはなしが流れる「お話テレホンサービス」の録音活動を発端に、市立図書館、公民館、幼稚園、小中学校、学童保育所、福祉施設などで精力的に語りを披露しています。この日は初めて「ユーカリ優都ぴあ」を訪問。小学1年生から6年生までの幅広い年齢層を
対象に、「三匹のやぎ」、「さるじぞう」、「袋を盗んだコヨーテ」、「ギアッコとまめ」といった国際色豊かなおはなしを素話で伝えます。「素話は、聞く人それぞれが自由にイメージを膨らませ自分の頭の中で絵を描くことができるのが魅力」と、話す代表の田倉玲子さん。語りが始まると、子ども達はあっという間におはなしの世界に引き込まれ真剣な眼差しで聞き入ります。時に笑い
が沸き起こったり、驚いたり、呟いたりと、皆おはなしに一喜一憂の様子。語り手の人生そのものが声や言葉に反映され「おはなし」となって届けられるという素話。語り手と聞き手の間に一体感が生まれ、同じおはなしの世界を楽しく共有できることが何よりの喜びです。
 田倉さんは以前、小学校のPTA活動で図書委員会を結成しブックトークを始めたことが現在の活動に繋がっています。当時、子ども達の間ではテレビゲームが流行し始め、本の素晴らしさや人との触れ合いを大切にして貰いたいと願い取り組んだもので、現在も青菅小学校で継承されています。子ども達を巡る環境が変化し、地域社会や家族間の希薄さが叫ばれる現代。語りで披露する昔話には、先人の知恵、努力、勇気、我慢、優しさなどが詰まっており、生の語りでおはなしを受け取った子ども達が感情を大きく揺らし、困難な時代にも生きる力を身につけて貰えたらと願います。
 佐倉市宮ノ台に住んで約20年。語り手としてだけでなく、コーラスサークルへの所属や福祉委員も務めています。未来を創る地域の宝である子ども達に、語りを通して希望を届けたい、そしておばあちゃんになっても、人の心を揺さぶるような語り手でいたいと目を輝かせました。

(問)佐倉おはなしの会 代表田倉さん
TEL043-461-1612