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ユーカリ Enjoy Style すてきなユーカリ人 | TVチャンネル | すたっとTV

ユーカリ Enjoy Style すてきなユーカリ人

ユーカリチャンネル「鳳翔中村流二代目家元中村 鳳紫女華さん(舞踊家)」2009年8月

2009/07/31

「宜しくお願い致します。」お弟子さん達の三つ指をついた挨拶から稽古が始まり、凛とした空気に包まれます。礼儀を重んじる日本舞踊。数百あるといわれる流派の中、鳳翔中村流は、歌舞伎役者五代目中村歌右衛門の門弟、中村歌女助(かめすけ)を流祖とした歴史ある流派です。
 鳳翔中村流二代目家元中村鳳紫女華(ほうしめか)さんは、叔母が舞踊家だったことから小学生の頃に手ほどきを受け日本舞踊の世界に入りました。以来、地道に続け結婚し、子どもが幼稚園時代にボランティアで保護者に舞踊を指導したことを機に本格的に舞踊の道に進みます。佐倉市ユーカリが丘に住んで25年。自宅では週3日教室を営み、3年に一度自身の発表の場として国立大劇場で公演を実施しています。地域では、毎年夏に佐倉市民音楽ホールで「チャリティー舞踊まつり」を開催、収益金を佐倉市社会福祉協議会に寄付し、佐倉市の福祉に寄与しています。また、秋には志津ユーカリ苑や白翠園などの高齢者福祉施設に慰問しており、楽しみに待って下さるお年寄りの皆さんに踊りで〝元気〟を届けています。
 この日は目前に迫った「チャリティー舞踊まつり」に向けての稽古。指導を受けるお弟子さんは、各々教室を持つ師範の方々です。一つ一つの所作、目線、動きなどを紫女華さんが細かく確認、厳しさの中にも時折ユーモアを交え、場を和ませながら稽古を重ねていきます。
 「常に一生懸命、踊りは真剣勝負」と話す紫女華さん。約50年の舞踊歴を誇りながらも謙虚な姿勢で日本舞踊を志してきました。60代である現在でも「まだ、ひよっ子」と、踊りの世界の厳しさを語ります。一番の喜びは自分が指導した弟子達の成長。深い信頼で築き上げていく師弟関係の中、弟子の評判の高さを耳にしたりファンが増えることは、互いに学んできた事柄を皆さんに認めて頂いた大きなご褒美です。
 踊り一筋に励んできた人生。「満足してしまえば、そこで芸は終わる」と、生涯向上心を持って強い信念で邁進していきます。ユーカリが丘の自宅の教室では、子どもから大人まで約20名の生徒を指導。一人一人の成長を楽しみに、これからも踊りを通して地域や多くの方に元気を与えられるよう、今日も熱の入った稽古が続けられます。


(問)鳳翔中村流舞踊教室
TEL043-461-3671