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ユーカリ Enjoy Style すてきなユーカリ人

すてきなユーカリ人vol.40「手仕事の心を伝えたい」ユーカリが丘在住 岩井 豊子さん

2012/01/31

「手織りの仲間さくら」会員として、
 個人では「心織里」の名で活躍中! 

 ユーカリが丘一丁目の自宅一室が、機織り工房です。15種類もの草木で染められた絹糸が整然と織り機にかけられ、一踏みごとに心地いい音とリズムを放ち、美しいグラデーションが織られていきます。
 岩井さんは、佐倉市新町に機織り工房を構える「手織りの仲間さくら」の会員の一人です。発足時からのメンバーとして約20年に亘る活動を行っており、同会が織り上げる「さくら織り」は、市内外で高い評価を得ています。自宅の織り機は、ご主人の昭男さんが製作したもの。昭男さんは、退職を機に5年前から木工を趣味にしており、機関車や車、船、自転車など、自分の好きな物から、お孫さんの要望に応えたドールハウス、人形用のベッド、公園、遊園地など、幾つもの木工作品を製作してきました。豊子さん念願の織り機は、仕事が休みの日に少しずつ取り組み、数ヶ月をかけて完成したもので、豊子さんの使いやすいように、現在も改良を重ねる奥様専用のオリジナル織り機です。ここから、コースター、マフラー、ランチョンマットなど、日常を心豊かにする手織り作品が生まれていきます。糸から布になり、布が暮らしの中で活躍する喜びを実感しながら手仕事を続ける豊子さん。幼少期、実家が足袋屋を営んでいたことから、糸や布に囲まれた生活は自然で、手作りのぬくもりを身近に感じてきました。学生時代に和裁を学び、佐倉で手織りに出会い、現在ではユーカリが丘の様々な文化人との交流も広がり、充実した人生を送っています。
 2月16日〜18日には、地元「ガレリー・リーベ」で初めて夫婦展を開催します。次々と完成する昭男さんの木工作品を間近で見ているうちに、多くの人に楽しんで貰えたらとの思いが生まれ、豊子さんの発案で実現。展示会を目前に控え、木と織のコラボレーションに構想を膨らませる毎日です。
 ユーカリが丘を終の住みかに選んで32年。街の成長をご夫婦で見守り続けてきました。今年結婚45年。手織りに没頭する自分を黙って見守り続けてきてくれたご主人と、現在では手仕事の楽しさをわかちあいます。古希を迎えた二人の作品展は、これまで支えてくれた地域の仲間の作品が彩を添え展観します。手仕事のあたたかみと夢溢れる空間にご来場下さい。

KOKI 心織里ふたり展~木・糸・布のぬくもり~
2月16日(木)〜18日(土)10:00〜16:00
会場:ガレリー・リーベ(Pなし)
所在地:佐倉市ユーカリが丘2-1-16
(問)岩井豊子さん TEL.043-487-4663