翻訳家・画家 日本扇面芸術協会会員 ユーカリが丘在住 會田 貴代さん
高校生の頃に油絵を描き始め、母親の影響もあり、大学卒業後は扇面画に傾倒します。扇面画は日本の古き良き時代からの伝統美術として現代に伝えられており、国際的にも認められた美術品です。油絵や扇面画においては国内の数々の美術展で入賞・入選。特に扇面画は装飾品として身近であると精力的に創作活動を続けています。
翻訳家としての原点は中学生の時。英語ニュースを聞き、日本で流れるニュースとは解釈の仕方が異なっていると気づきます。それは外国語への興味関心を深めることになり、外国語学部への進学を決意。その甲斐あって英語の他、スペイン語にも精通し、海外からの本を翻訳するようになりました。
出産後は日本の戦時中の歴史的事実についてお子さんを同行しながら取材を遂行。子どもの世代に正しく情報を伝えるという役割を担いたいとの思いから、画家としての能力を生かし、子どもにも馴染みやすいようなタッチの挿絵を描き、長崎の原爆で被爆した少女の物語を完成させました。
會田さんの自宅兼仕事場からは遠く霞む空に東京スカイツリーが見えます。2年前に引っ越して来たユーカリが丘は空気がよく、家族でサイクリングやサッカーをするようになったおかげで、幼い頃あったお子さんの喘息発作もまったくおこらなくなりました。地域にとけこもうと、小学校の図書ボランティアや本部役員も快諾。「この街の人達はどんな世代の人もいきいきとしていて、どの世代の人達にも行き場所がある開け放たれた空間」と分かりました。
「今、伝え続けることが大事。古くから伝わる事象や文物について子ども世代に語り継いでいきたい」そして、「いつかはスペインの絵本を翻訳して出版したい」。會田さんの思いは、本を通して家族や地域の人々に伝えられていきます。
(ライター/STaDサポーター・YUMI)
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