「アロマの香りのように、夢も広がる」
何かと慌ただしい冬の朝。限られた時間で身支度を整える水澤厚子さんは、忙しくても必ずホホバオイル、ラベンダー、ティートリーが入ったオリジナルのトリートメントオイルを足下に塗ってケアすることを欠かしません。会話をしていると、ふんわりとやわらかいその香りが漂ってきます。
アロマオイルとの出会いは友人宅に置いてあったアロマディフューザーの存在を知ってから。アロマディフューザーの水の中に数滴エッセンシャルオイルを垂らすと、蒸気が室内にゆっくりと行き渡り、甘い空気を醸し出します。その空気の変化に、自分自身が癒されていくことを感じ、今まで体験したことのない刺激を受けました。
1年間スクールに通い、アロマセラピストとインストラクターの資格を取得。その資格を活かして、現在はユーカリプラザ3階にあるアロマやハーブのお店「カリス成城」の店長として毎日を勤しみます。
アロマとの関わりが密接になって来た頃、お子さんは受験期に入りました。ゆったりとした気持ちで、試験にのぞんで欲しいとグレープフルーツやローズマリーの入ったオリジナルのルームスプレーを作り、緊張感がとけるように願いました。水澤さんの母としての愛情が現在、大学生の息子さんと娘さんにも伝わり、自然とお子さん達も身の回りにポプリやお香を置くようになるなど、水澤家の生活の一部となりました。
さらに山万ユーカリが丘線女子大駅向かいには「カリス成城のハーブガーデン」が開設され、この秋には水澤さんが中心となってバジルやミントを収穫しました。今後は地域の方々へ、ハーブを使った料理教室や個人の好みにあったマッサージオイルなどを作る講習会を開催することも視野に入れています。そして将来、夢に描いているのはアロマセラピストとして、このユーカリが丘で自分のお店を持つこと。水澤さんの夢はアロマの香りとともに広がります。
(ライター/STaDサポーター・YUMI)
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