「ありがとうと伝え合えば、つながれる」
外は北風の吹く乾いた空気の中、教室の扉を開けると、ほんのりと温かい甘い香りがします。三角巾とエプロンを身に着けた友塚 栄さんが出来上がった本日のメニュー、ハート型の「シトロン・ショコラ」と一緒に迎えてくれました。
幼い頃、母が使っていた料理本で「お菓子」の本だけがとても魅力的に見えました。オーブンのなかった自宅に、ピースオーブンというガス台に置いて使用するタイプの物を買ってもらい、お菓子作りを始めたのが小学校4年生。中学生になってからは、電気のオーブンでお菓子を作り続けました。
独身時代の仕事は貿易関係のOLでしたが、いつかはお菓子を専門的に習ってみたいと考えていて、結婚後、二人目のお子さんの出産を機に、ご主人の協力を得て「ホームメイドクッキング」の門を叩きました。
月2回のレッスンで少しずつ歩み進める、そのスタイルが友塚さんの生活とマッチし、いつしか講師の道へ。講師となってからは、レッスンが始まる数時間前には教室へ入り、菓子材料を小さなボウルに分けたり、道具を揃えたりします。生徒としての立場も経験していることから、レッスン中はお互いを尊重し合うような会話を心掛けています。
ご主人と息子さんに評判が良いのはオリジナルの「チョコバナナケーキ」。それぞれの誕生日には、主役にリクエストされたケーキを作ることが恒例です。批評してくれる家族に美味しいと言ってもらうために日々、努力を重ねています。
仕事に忙しい暮らしの中でも、週に数回、小学校PTAとクラブチームのバレーボールチームに参加する本格派です。現在、PTAではキャプテンを任されています。キャプテンとしての責務は重要ですが、お菓子講師として勤務しているうち、「ありがとうと伝え合えば、つながれる」と気づいたことをバレーボールでも活かし、チームワークを大切にしています。
「お菓子作りはプラモデル作りのようなもの。一つ一つの大事な素材を合わせて、完成したその瞬間が何にも代えがたい醍醐味です」。
(ライター/STaDサポーター YUMI)
ホームメイドクッキング 勝田台教室
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